寝ない子対処法
『ねないこだれだ』という絵本がありますね。
私も子どもの頃に、絵が怖くて見たくない!と拒否をしていた覚えがあります。
息子は絵本が大好きで、字が読めないのに、お気に入りの絵本はぺらぺら口に出して読んでいるくらいに読み込んでいます。
2歳半くらいまでは、『ねないこだれだ』を、まさかの『自分=お化け』視点で読んでおり、「お友達とおててつないで空に飛んでいくの!」くらいに思っていた感じがあります。
私が読み聞かせるときに、「ねないこ、だーれだ!」くらい明るく読んでいたせいなのですが…。
そんな私(母)の機嫌が悪かったある晩、23時を過ぎたというのに、「これよんで、これよんで」と次から次へと絵本を持ってくる息子に、「早く寝てくれよ…」と思っていたときに、彼が持ってきたのが『ねないこだれだ』でした。
もう、機嫌が悪かったので、かなりおどろおどろしく読んだところ、お化け登場シーンくらいで「やめて!もういいの!」と絵本を閉じ、初めてお化けを怖がる様子を見せたので、ここぞとばかりに言いくるめに入る母。
「あっくん、夜にちゃんとねんねしてなかったら、おばけさんがくるよ。おばけさんはあっくんを、おばけの世界に連れて行ってしまうよ。パパにもママにももう二度と会えなくなるよ、それでいいの?嫌でしょう?」
その話を全て信じた様子で、こくこくと頷きながら、お布団に速やかに入った息子。
それ以来、はしゃいで寝ないときに、エア『ねないこだれだ』暗唱をしただけで、「さあねんね!ママでんきけして!」と吸い込まれるように布団に入るようになりました。『ねないこだれだ』が偉大過ぎる…。
それ以来、おばけの存在を「なんだかこわいもの」「自分の行動によってはおばけの世界に連れて行ってしまうもの」と思っている様子で、味を占めた父が「おばけ電話」を導入しました。
息子が寝ないではしゃいでいるときに、電話を取り出して、「あ、もしもし、おばけさんですか?あっくんが寝ないんでー、連れて行ってくれますか?あ、ありがとうございます。…あっくん、おばけさん来てくれるって!」
すると息子は神妙な顔で布団に入りますが、暫くするとまた歌い始めるので、「あ!おばけさんが来た!あっくん隠れて!」と声をかけると、母に抱き着いて布団に隠れてそのまま寝ます。
最近は言い過ぎて、息子が自分でおばけさんに電話をかけて交渉しているときもありますが、基本的におばけさんの実在は信じているようなので、寝ないではしゃいでいるときに、「…あっくん」とおどろおどろしい声で言うと、おばけさんがきた!と思うらしく、布団に隠れています。
ただし、やりすぎると夜に泣きながら起きて逃走したりもするので、加減してほどほどにおばけさんに協力を願って、規則正しい生活を身に着けてもらえたらと思います。
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