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【アドラー教科書】(27) 個人を全体論的に考える

2024年10月22日(火)

火曜日は『アドラー心理学の教科書』の記事を連載しています。

第1部 自己のしくみとその動き

第2章 アドラー心理学が考える自己とは

2.2 個人を全体論的に考える

フロイトの無意識を中心とした心のモデルに対して、アドラーは「個人(individual)」という概念を提案しました。私たちは、様々な試練と機会を得る世界の中で生きていて、感情を持ち、認知したり思考したりし、そして行動していきます。感情、認知、行動を統合するものとして「個人」というものを設定したのです。感情、認知、行動はお互いに矛盾したり、葛藤したりするかもしれないけれども、最終的には個人というものが統制しているはずです。その意味でアドラー心理学では全体論という立場を採用するのです。

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