【本】外山滋比古『老いの整理学』:足だけでなく五体の散歩をしよう
2024年8月29日(木)
2022年9月14日
2014年に初版が出た『老いの整理学』(扶桑社BOOKS文庫, 2017)は外山先生が91歳のときの作品です。「どうしたら、おもしろく、いやなことを忘れて老いていけるか」をテーマにした本です。
「五体の散歩」というアイデアがこの本のハイライトです。
まず、手の散歩。
あとは、庭仕事、盆栽いじりなんかも手の散歩になりますね。
次に、口の散歩。そして、目の散歩、耳の散歩。さらに頭の散歩。
なぜ散歩かというと、「流れる水は腐らない」からです。
そして「生活のリズムが肝要」。
最近は「老害」などと呼ばれて、老人も肩身が狭いです。威張ったり、自慢話をする老人は若い人に敬遠されるわけですけど、それも老人の幸福度向上を考えると許してほしいところです。
この本と一緒に『お金の整理学』(小学館新書, 2018)も読みました。
この本では「第二の人生のテーマを探す」ということで、社交の場としての仲間クラブの重要性と難しさを語っています。
あとは、「株式投資をしよう、私もやっている」というところが意外な感じでおもしろかったです。損をしても問題のない範囲で株を買うのです。そのために情報を集めたり、勉強したりするのでボケません。ギャンブル的要素もあることで楽しみにもなります。
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