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ちはるのファーストコンタクト(2021年)

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2021年に書かれた「ちはるのファーストコンタクト」のすべての記事が読めます。週1, 2回発行します。一年で100本の記事を書く見込みです。
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#こころの資本

(123) レジリエンス「逆境からの成長」

2021年3月14日(日) 前回「(019) オプティミズム「制御できる」とアドラーの「使用の心理学」」に引き続き、エクステンション講座の内容を振り返っています。今回は、4つのこころの資本の最後として「レジリエンス」を取り上げます。 ・レジリエンスはエフィカシー、ホープ、オプティミズムの上に成立するレジリエンスは、困難や脅威に対してうまく適応できる心理的な能力として広く知られる概念になりました。一般的には、逆境、対立、失敗といったネガティブな出来事が起こってからの立ち直り

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(122) オプティミズム「制御できる」とアドラーの「使用の心理学」

2021年3月11日(木) 前回「(018) ホープ「この道で行こう」と偽りのホープ」に引き続き、エクステンション講座の内容を振り返っています。今回は、4つのこころの資本の3番目として「オプティミズム」を取り上げます。 ・現実的で柔軟な楽観主義としてのオプティミズムこころの資本でいうところのオプティミズムは、単なる楽観主義、つまりものごとをすべてポジティブに見るということではありません。それは、過去・現在・未来にポジティブでもネガティブでも特定の出来事がなぜ起こるのかを

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(121) ホープ「この道で行こう」と偽りのホープ

2021年3月7日(日) 前回「(017) エフィカシー:「私はできる」という信念はどう作られるか」に引き続き、エクステンション講座の内容を振り返っています。今回は、4つのこころの資本の2番目として「ホープ」を取り上げます。 ・「この道で行こう」というホープホープとは、自分の目標を達成しようという意志の力を持ち、それを達成するための方法を持っているという信念です。その意味で、単に「希望」と訳してしまうと、漠然としたものとして捉えられてしまいます。私は「この道で行こう」と訳

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(120) エフィカシー:「私はできる」という信念はどう作られるか

2021年3月4日(木) 前回「(016) 『こころの資本』が書かれたことの意味」に引き続き、エクステンション講座の内容を振り返っています。 ルーサンス他『こころの資本:心理的資本とその展開』(中央経済社, 2020)では、心理的資本を4つの能力として捉えています。それは、Hope(達成への意志と経路)、Efficacy(効力感と自信)、Resilience(立ち直し乗り越える力)、Optimism(現実的で柔軟な楽観主義)です。この4つの頭文字をとって「HERO」とする

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(119) 『こころの資本』が書かれたことの意味

2021年2月28日(日) 2月6日と13日の土曜日に2週連続の講座として「社会情動スキルを身につける:アドラー心理学をベースにして」を開催しました。早稲田大学エクステンションセンター企画でした。 今回の講座の元ネタとなっているのは、ルーサンス他『こころの資本:心理的資本とその展開』(中央経済社, 2020)という本です。 人の能力は、おおきく「人的資本(Human Capital)」と「人間関係資本(Social Capital)」に分けることができます。人的資本とい

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