親子の法律の扉が開く
判例研究していた
今日はその続きのはずだったけど,本日の衆議院法務委員会中継を見ていたら泣きまくったのでそちらを記す
あまり前のめりではなかったので,はりきっていなかったけど,当事者の声として参考人として発言された方の勇気ある重いメッセージで乱れながらもレポる
生殖医療法制については,弁護士会で昨年水野紀子教授による講演に参加して学んでいた
とにかく現場で技術だけが進んでいるのに法律が追い付いていないということ
死亡した父の冷凍保存された精子によって誕生した子について親子関係が争われた裁判では,親族もみな親子関係を否定しなかったのに,法律だけは最後まで認めなかったというようなことが現実に起きている
法は何を守っているのだろう?
そんなことを学びつつ,夜の懇親会では,共同親権訴訟と絡めて水野先生にお話したら,子育ては群れでやる日本の文化ではあり得ないわ,と戦前以前の日本文化を持ち出されて話が終わったのだけど(そのノリで,2月の憲法学者による親権討論会で同様に語られていた)
超マニアックすぎる議論と思っていた分野が1年後国会で議論されるっていうスピード感
1年前は全然想定していなかった
でも,当事者の言葉は重い
そしてわかりやすい
ただただ難しい法律用語並べても人は共感しないだろうけど,何とかしないといけない,これから生まれる子どもたちのことを考えてルールを作っておかないといけないということがよ~くわかる
そして,それが,離婚後の養育の問題ととても重なるのである
親子の問題だから
ね
本当に,超泣いたわ
朝は,こちらの発信のいいねが伸びている
もしもさ
弁護士が入って,離婚がゴール(弁護士の仕事はそこで終わる)だっていうことでしてやったり,乳幼児のお子さん抱える子育て世代の夫婦をズタボロにした離婚で放置させて,そのまんま親子断絶までさせちゃったらさ,どうなるか
ルーツがわからなくなる
アイデンティティが揺らがされる
自信がなくなる
みたいなことが,日本では両親の離婚においても起きてしまう
世界の標準は共同親権制だから防げることが
日本では蔓延している
幼いときに両親が離婚したっきり,片親とは離れて暮らし,そして記憶が曖昧なうちに同居する親の再婚家庭の中で,「新しい親」と思い込まされて生きること
この方がどちらかというと起こりがち
それでいて,ある節目で戸籍を見て,真実を知ってショックを受けるっていう話も聴くのである
AIDの技術が開発された当初の軽率な技術の利用,そうやって生まれてくる子どもの人生,子どもの目線が欠落した状態での技術が,親子関係の不和をはじめ生きづらさを招きかねない重々しく罪深い(今から法整備されても,永遠に生物学上の父を知らないで生きなければならないことを背負っていることが解消されない)ものがあるし,出自を知る権利(権利性肯定)への配慮はもちろん,精子提供者の利益(扶養義務を負わない)ことにも考えを及ばせる必要がある(この辺は,親を知る権利と,法的な親子関係は別という理解が必要かもしれない)
人為的な技術が生み出す問題だから,人類の叡智を尽くして配慮するとして,それは,離婚がある場合も同じだろう
子どもはどうやって生まれてきたか記憶できない
でも,どうやって生まれてきたか知る権利は守ってあげよう
それが子どもの権利である
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