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R7.1.11 振り返れば気づく、手帳とともに人生を切り拓いてきたこと

手帳のお勉強をしているところだけど、元々、手帳好きかもしれないって今更気づく

スケジュール用の手帳は紆余曲折を経てほぼ日手帳ウィークリー、縦長のコンパクトなもので、カラーもいつもネイビーってことで修習生になったときから、ずっと同じだけど、思えば、司法試験受験生時代は、通常のほぼ日とか、もっと大きいタイプのとか、また、あれこれ、いろんな手帳に手を出してきながら、とにかく手帳がそばにあった

昨年のセルフ推しnoteがあったので、これに沿ってみよう

ひたすら長かった受験生時代は、毎年、たしか「合格」を目指して、人生を立て直していた気がする

もう形式的な感じでもとにかく手帳があったから、攻略できたところがあると思う

いろいろ手を出すけど、けっこう役立ったのは、日付フリーの自作カレンダーだったりもする

6週間分の予定を書けるのがいい

印象に残っているのは、17年前、第一子の出産を控えつつも、ロースクールに通っていたので、期末試験を乗り越えるために、いつ生まれて、いつ復活するかをシミュレーションしていたことである

行き当たりばったりなようでいて、人生に起こり得ることを柔軟に対応し乗り越えるためには、シミュレーションがとてもよかった

結果としては、おかげさまで順調に健やかなパターンで済んでいて、「想定内」なのはよかった

お産については本当に無難でありがたかった

といっても、思いの外陣痛時間は長くかかったりもしたけど、でも、あくまでも自然分娩だし、全身筋肉痛にはなったとはいえ、安産寄りだったろう

産まれた子どももすこぶる元気でありがたかった

期待を背負ってロースクール卒業後の初受験で合格するものと信じていたのに、うまくいかなかったとき、正直、どうしたものか、戦略から見直さないと攻略できないんじゃないか、結局、子育てとの両立といって怯んでいたゼミの参加に挑むことにした

それが合格を約束するわけではない(実際、翌年も不合格だった・・・)

だけど、他に頼れるツールが乏しい中で、合格者を輩出している唯一のゼミにトライする以外の選択肢はなく、そのためには、水曜日・金曜日の夜と日曜日の託児をなんとかするということが、当時2歳児と暮らす上では必須だった

離婚はしていなかったけど、夫とは離れて暮らし、また、実家は九州から東京に転勤してきたとはいえ、やっぱり遠い

ファミサポの定期利用もプランをして、とにかく受験勉強を継続できる環境を確立した

そういうときも、やっぱり手帳があったと思う

週末含め託児を誰に頼めるか、実家の母に来てもらうとき、夫に来てもらうとき、ファミサポに依頼するとき、それぞれの都合を調整して、あらかじめ計画していく

大変だったようにも思うけど、2010年10月から2011年3月までのたった半年のことだった

概ね出席ができて、受講しきったのだった

後から成績表を確認すると、ほぼトップクラスにいて、でも、終盤に少し成績が落ちて、追い抜いていったトップの2人が合格していった

2度目の不合格、当時の三振制で、次の受験がラストチャンスってところに追い込まれたときに、この成績結果が支えになった

あと一歩ってことではないか、と

これは勘違い的なポジティブかもしれないけど、そうやって立ち上がったのであった

すでに、東京に転居をして、離婚してシングルマザーとなって、予備校でバイトをするような崖っぷちだったけど、養育費としては送金はしないけど、幼稚園の教育費は元夫が負担を続けてくれるという環境の中で、あとは、息子を楽しいところに連れていってくれるという支えもあり、私は、存分に最後の挑戦のために、バイトと、バイト先で見つけたゼミに通い、また、息子を幼稚園とその延長保育に通わせるという両立をしながらの受験生活であった

その頃も、財布事情もあったりで、なかなか大変な日々を手帳を頼りに生き抜いたようにも思う

キツキツなようで、ご縁の神様出雲大社に願掛け参りをしにいったこともあった

いいことがありますように

これから起きること全てが、神様が決めた「いいこと」だろうと思えば、受け入れる覚悟をもって挑んだのである

さっぱりわからなかった科目もあれば、しっかり勉強したテーマをガッツリ問われて、どストレートに答えられたな、みたいな科目もあった

つい筆が走りすぎて、時間との勝負になる

なお、だいたいはそういうのはキケンとも語られるが、成績的にはたぶんハズレてはいない

考えてきたことを書いてくればよい

書いてきたことを、再現答案までしなくても、説明できれば、いいんじゃないか

そういって、たくさんいる恩師のひとりが言っていた

ヤマを当てた張本人である

もう逆らえない存在である

そうやって、2012年、平成24年、4歳の幼稚園児を抱えるシングルマザーの司法試験受験は、合格という結果をたどる物語となる

ドラマ的には、そこがフィナーレだけど、人生を続くのである

司法修習生活はめまぐるしくて忙しかったが、自分なりの楽しみを覚えて、およそギリギリだったと思うけど、そして、司法試験こそ何回も受験しても割と体力的には平気だったにしても、もう二度と受けたくないな、っていう疲れを感じた2回試験をなんとかクリアしていった

弁護士登録をしたのは2013年の年末になる

2014年からの弁護士業は、とにかく、目の前にある事件のためにと取り組んでいった

共同親権のことなんて知らなかったけど、共同親権のど真ん中で挑むことになる

たくさんの親子が教えてくれたことがある

むかーしむかし、日本を変えたいって幼心につぶやいたことがあったのだった

そんなに日本の闇について詳しかったわけじゃなかったと思うけど

きっと、その夢は叶えていかないといけないね

手帳とともに、やれるような気がする

司法試験のことは時たま記しています

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弁護士古賀礼子
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