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【転職日記】10ヶ月転職の準備をした結果、転職を辞めた


はじめに

私は社会人2年目のシステムエンジニアです。

未経験でエンジニアを始め、何もかもが難しく、ずっとモヤモヤしていました。「このままでいいのか?」という気持ちを抱えながら、転職活動を決意しました。

そして、10ヶ月間、転職に向けて本気で準備を進めてきました。しかし、最終的に私は転職ではなく、「社内でのキャリアチェンジ」という選択をしました。

このnoteでは、そのプロセスを振り返りながら、悩み、考え、行動した過程を記録したいと思います。

今の仕事にモヤモヤしている人、特に第二新卒世代の方にとって、何か気づきがあれば嬉しいです!

転職活動を始めた経緯

私はIT未経験からエンジニアになり、ゼロからのスタートでした。「早く会社に貢献しないと」という焦りから、必死でプログラミングや資格取得の勉強に励みました。

でも、現場に出るとそんな努力もむなしく、1人でこなせる仕事はほとんどない。1年目が終わる頃には、「こんなに頑張ったのに、結局1人で何もできるようになっていない」と完全に疲れ果てていました。

「このままでいいのか?」

そう思った私は、2024年4月から、3ヶ月間の「自己理解プログラム」というコーチングを受けることを決意しました。費用は30万円以上。1年の社会人しか経験していない自分にとっては大金でしたが、「自分のやりたいことを本気で見つけよう」と覚悟を決めました。

このプログラムを通して、自分の価値観や強みを深掘りし、同じように「やりたいことを探している」仲間と出会いました。そして、自分のモヤモヤが一気に晴れ、転職活動へのワクワクが生まれました。

いざ転職活動スタート

8月ごろから、自分の強みや価値観に合う仕事を探し始めました。

「自由な働き方ができて、人と関わりながら、クリエイティブな仕事がしたい。」
そんな軸で考えたとき、デザイン・マーケティング・ライティングなどの仕事が候補に。

「エンジニアはもう選ばない。」

そう決めて、10月後半から応募を開始しました。しかし、結果は厳しいものでした。

実務経験がないため、書類選考で落ちる。面接にすら進めない。

「ここまで時間とお金をかけてきたのに、なんで落とされるんだ……」

「職種未経験が原因で落ちるなら、そもそもエンジニアを選んだ自分が間違いだったのか?」

正直、絶望しました。

一旦冷静になってみた

転職活動を進める中でも、日々のエンジニアとしての業務は続いていました。

そんな中、気づいたことがありました。

「あれ?なんか前よりできることが増えてる……?」

最初の頃は苦しさしかなかった仕事が、少しずつ手応えを感じるようになっていました。さらに、エンジニアにも色々なタイプの仕事があることを知りました。

私がやっているのは、プログラミング中心の「THE・エンジニア」的な仕事。でも、技術力を活かしながら営業や提案をするポジションもあることを知りました。

「これなら、自分の経験を活かしつつ、得意なコミュニケーションも活かせるんじゃないか?」

そう思い、社内の別部署に目を向けるようになりました。

残留も視野に入れながらの転職活動

転職活動を続ける中で、魅力的な企業もいくつか見つかりました。でも、それと同時に、今の会社の良さにも気づいていきました。

  • 充実した福利厚生

  • 周りの人の温かさ

  • 自分の大切にしている価値観の「自由」

さらに社内で「部署異動」という形で新しいことに挑戦できる仕組みがあることに魅力を感じました。

そんな中、12月になり、転職活動の結果として2社から内定をいただきました。

でも……なぜか心が動かない。

「よっしゃ!」と喜ぶ感情が湧かない自分がいました。

定まった決意

転職先の内定受諾の期限は1週間。

社内異動の面接はまだ受けていませんでしたが、直感を信じて、転職を辞退しました。

その後、社内異動のエントリーシートを書き、無事書類を通過。年明けに面接が決まりました。

そして迎えた面接当日。
これまでの転職活動を経ていたからか、緊張することなく、「これでダメなら仕方ない」と思えるほどの準備をし、自然体で挑めました。

結果は……

「合格!」

メールを開いた瞬間、思わずニヤニヤして「よっしゃ!」と声が出た。
心から納得できる結果に、素直に嬉しかった。

上司に伝えるのは辛いけど、やる気が溢れてきた

新天地が決まり、気持ちは前を向いていました。でも、今のチームに伝えるのは心苦しかった。

未経験の自分を育ててくれた人たち。たくさん迷惑をかけたし、それでも優しく教えてくれた。

いざ伝えると、皆は応援してくれた。

「もっといろんな経験をさせてあげたかったな」

そんな言葉をもらい、申し訳なさと感謝の気持ちが溢れた。
この環境があったからこそ、「次の場所で頑張りたい」と思えた。

最後に

約1年間、転職を目指して走り続けた。

でも、選んだのは「社内での挑戦」。

全く予想していない結論になった。

そして今回、転職活動をしてみて思ったのは、転職活動って「転職するためだけのもの」ではないということ。
実際に他社を見たり、キャリアについて真剣に考えたりすることで、今の環境を客観的に見ることができた。

だからこそ、今の会社や人間関係の良さに気づけたし、社内で新たな挑戦をしようという決断ができた。
「転職しなくても得られるものがたくさんある」——それが、今回の転職活動で大きな学びだ。

また、これからの仕事が本当に自分に合うかどうかはまだわからない。

だけど、人生は仮説・検証・改善の繰り返し。
何が正解かは誰にもわからない。

でも、自分が選んだ道を正解にすることはできる。

もし今、キャリアに迷っている人がいたら、行動だけは止めないでほしい。

答えは、動いた先にしかないから。

最後まで読んでくれて、ありがとうございました!

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