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後悔は、「傲慢である」

はじめに

あなたはこれまでの人生で「後悔」したことがありますか?

私は浪人生活の最後の直前の1ヶ月を頑張り切れず、第一志望校に合格できなかったことを後悔していました。
このように「もっと頑張っておけばよかった」、「あの時、別の選択をしていればよかった」と思うことは多くの人にあるでしょう。

しかし、「後悔すること自体が、もしかしたら傲慢なことなのではないか?」と考えるようになりました。

後悔するということは、今の自分の視点から過去を見て、「あの時こうしておけば、もっと良くなっていた」と今を否定しているようなものです。

私たちは、当時の行動を選択をしたときに、自分なりのベストであったのではないかと思います。
私の例でいうと、受験直前の1ヶ月を追い込むより、身体を休めることが大事だと判断したから、勉強時間を減らす選択を取ったわけです。

後になって「もっと良い選択ができたはず」と思うのは、自分に対して厳しすぎる反面、自分の能力を過信しすぎであると思います。

厳しい言い方をすると、頑張り切れなかったのが当時の自分でもあるから。

今回は、「後悔することは傲慢なこと」という視点で、後悔との向き合い方について考えるきっかけにしていただきたいです!

後悔が傲慢な行為である所以

まずは、改めて後悔することが傲慢だと考える理由を述べていきます!

  • 過去の自分を否定する行為
    後悔は、過去の自分の選択を否定し、今の自分の視点で「もっと良くできたはずだ」と考えることです。しかし、当時の限られた情報や経験に基づいてその時点で「最善である」と判断した結果を否定することは、当時の自分を尊重しないことになります。

  • 今の自分の視点に基づいた妄想に過ぎない
    後悔は、今の自分の視点から過去を評価し、「もっと良い選択ができたはず」と思うことで生じますが、当時の自分がその時点で持っていた能力や状況を無視し、「今の自分ならできたと考える」ことは、ただの空想でしかありません。
    例えば、 過去に面接や試合で失敗したときに、「あの時こうしておけば」と考えても、本当にできるかどうかは分かりません。
    逆に今の自分を過剰に評価している可能性もあります。

  • 現在を否定し未来に活かせない
    後悔を抱え続けると、今の自分を否定し続け、前に進むエネルギーを失います。後悔は「今」の自分を停滞させる力を持ち、未来への行動に影響を与えることがあります。当時の選択を受け入れ、そこから学んだことを活かすことができれば、後悔を成長の糧とすることができますが、過度に悔やむことは停滞を招きます。
    「もっと努力していれば」と後悔することは、「自分は努力できない」と言っているようなものです。このマインドでいると、新しい挑戦に取り組む意欲を削がれます。

自分を受け入れよう

人間、誰しも思うように生きることができません。過去を悔やんだことは誰にでもあります。だからこそ、どんな行動を取ったとしても、自分の選択や行動を肯定することが未来に繋がります。
ここでは、「後悔に対しての向き合い方」を紹介します!

  • 過去の選択を受け入れる
    自分が過去の選択や決断を振り返ります。当時の状況や理由も踏まえ、「自分がその瞬間にできる最善を尽くしていた」と認識することが大切です。
    後悔するほどのことは、それだけ自分にとって大切な出来事でもあり、生半可な気持ちで決断しているわけではありません。
    だからこそ、何があっても、その時の自分を否定せずに認めてあげることが未来に繋がります。

  • 学びにフォーカスする
    後悔を感じたとき、「その経験から何を学んだか?」を振り返ります。後悔そのものに執着するのではなく、「次にどう活かすか?」という視点で考えることで、「過去の経験が未来に向けた成長の材料」に変わります。
    例えば、面接で落ちた経験があれば、その原因を分析し、次のために課題を克服するための練習を重ねます。

  • 「今」に集中する
    後悔は過去への執着から生まれます。しかし、過去に戻ることはできません。だからこそ、コントロールができる現在に目を向ける意識を持ちます。日々の小さな達成や、自分の進歩を認識して、「今」にフォーカスすることで、後悔の感情を和らげることができます。
    そのために、毎日の日記や感謝すべきことを書いて、今の自分が成長をしていることや現在の充実を感じるようにします。

  • 完璧を求めない
    過度な期待を抱かず、失敗することは恥ずかしいことではないと認識することが大切です。例え、受験や就活、仕事で失敗をしたとしても、目標に向かっていた過程に成長は必ずあります。受験は問題との相性や面接や仕事は一人だけで完結するものではなく、コントロールできない側面もあるため、失敗もよくあることです。
    目的に向かって、「真摯に向き合うこと」が大切です。
    しかし、「本気になれなかった」と思っても、それも受け入れてあげてください。

後悔への向き合い方がわかると楽になれる

次に「後悔に対しての向き合い方」を理解することで、過去に対してのネガティブな感情が、前向きな未来へと変わっていきます。
ここでは、こうした考え方を取り入れることで得られる効果について述べていきます!

  • 心の平穏とストレス軽減
    後悔に囚われず過去の自分を受け入れることで、自己否定から解放され、心が軽くなります。これにより、精心の余裕を持つことで、日々の生活をより楽しく過ごすことができます。

  • ポジティブな自己成長
    自分の成長や学びに焦点を当てると、失敗も「成長の一部」として捉えられるようになります。この考え方は、次の挑戦に向かう際のエネルギーと自信を生み出します。結果に対する恐れが軽減され、より積極的に行動するようになります。

  • 視点が「過去」から「未来」へ
    後悔せず現状を受け入れ、「学び」として認識することで、自分を責めることなく目標に向かって進むことができます。これにより、失敗に引きづられることなく、着実に目標に向かって、今できることに集中できるわけです。

  • 自己肯定感の向上
    自分を許し、過去の選択を認めることで自己肯定感が高まります。過去の失敗を通じて自分を責め続けるのではなく、「その時の自分もよく頑張った」と肯定的に捉えることで、自己評価が向上し、ポジティブな自己イメージを築けます。
    そして、その「失敗を失敗のまま、終わらせない」というマインドに変わります。

最後に

もう戻ることができない過去の縛られて生きていても良いことはありません。

失敗してしまったなら、「なぜ失敗したのか?」、「同じ後悔をしないためには?」と未来に向かって、今できることにフォーカスすべきです。

冒頭に述べたように、私も、もしもっと頑張って最後の追い込みをかけていたら、不合格という結果にはならなかったかもしれません。
しかし、その時に自分はできませんでした。

だから、就活や仕事、筋トレなどで、目標に向かって、中途半端にやることなく、最後まで出し切ることができるようになりました。

みなさんも今後悔していることがあったとしても、「その経験が今の自分にどのように活かされているのか?」考えてみてください。

気づいていないだけで、絶対に学びや成長に繋がっています。

今回は、「後悔が傲慢であること」を知り、未来に向かって、「今を大切に生きよう」というマインドに変化していれば、嬉しいです!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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