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警察官を辞める・続ける どちらが後悔するか
職場の人間関係や将来のキャリア、仕事のやりがいで悩んで退職を考えたことがある人は一定数いると思う。
そこから、本当に辞めるか続けるかは、その人の状況や辞めたい理由によって異なる。
でも、僕の経験から言えることは、警察官以外に明確にやりたいことがある場合は、辞めて挑戦したほうがよい。なぜなら悔いが残らないから自分自身に納得できる。挑戦しなかったことを人のせいにしないでいい。
一方、警察官の仕事は好きだけど、職場の人間関係に悩んでいるという理由で辞めたら絶対に後悔する。仕事が好きなら辞めずに続けるべきだ。
退職後にやりたいことが明確な場合
「警察官以外に明確にやりたいことあって新たな道に挑戦したい」「将来のキャリアを考えた時に、警察官を続けることよりも他業種に転職して警察官の経験を活かして活躍したい」などを考えているなら、思い切って退職して挑戦してみてほしい。
もし辞めずに定年まで勤務して夢を諦めたら100%後悔する。自分の中の後悔だけで済めばいい。
でも、「家族がいたから挑戦できなかった」「両親が反対したから辞めることができなかった」など決断ができなかったことを人のせいにする人は多い。こうなると皆が不幸になる。だから、他にやりたいことが明確なら、後悔しないように辞めて挑戦しよう。
もちろん、辞めた後にやりたいことに挑戦して失敗すれば、警察官という安定を捨てたことを後悔する。しかし、たとえ成功したとしても警察官として働いていた頃が懐かしくなり、ふとした瞬間に戻りたい、辞めなければ良かったと思う時がある。
まとめると、辞めても辞めなくても後悔する瞬間はあるが、やりたいことが明確にある場合は、辞めて挑戦したほうが悔いは残らない。
警察官を続けたいが人間関係で悩んでいる場合
警察官を天職だと思えるなら、辞めてはいけない。辞めたら絶対に後悔する。あなたが行使できる全ての権利を使って職場環境を改善して仕事を続けるべきだ。
体力的についていけない、仕事内容が難しすぎるなどの場合は、次の異動期に係を変えてもらえるように上司に相談すること。
上司からパワハラやセクハラを受けているのであれば、内部通報制度などを利用したり、信頼できる人に相談しよう。
もし、精神に支障をきたしていれば、すぐに病院を受診して、必要があれば診断書を取得して休職も検討するべきだ。
辞めなければ組織の中で絶対に活躍できる場所はある。
警察組織の良いところは、どんなタイプの人でも、その特徴を活かせる仕事があるということ。
組織は花形プレーヤーだけじゃ回らない。地味で単純な作業をこなす人が陰で支えているからこそ成り立つ。
自分の才能を発揮できる場所を見つけて、人には真似できない仕事ができるように努力しよう。そうすれば、組織の中で貴重な人材となることができる。
僕の場合は辞めて後悔したけど、辞めなかったらもっと後悔していた
僕は警察官を辞めて後悔している。退職して一般人になっても街中でパトカーや警察官を見るたびに、もし辞めなかったらどうなっていただろうと考える。
また、ふとした瞬間、無性に当直勤務明けに感じていた疲労と清々しさの入り混じった気持ちが懐かしくなる。やっぱり僕は警察官の仕事が好きだったんだと辞めてから再認識した。
しかし、辞めていなかったら、それはそれで後悔していると思う。なぜなら挑戦したいことがあったから。辞めずに定年まで勤めたら、恐らく警察を嫌いになっていたと思う。
やりたいことに挑戦できなかった理由を警察組織のせいにして、組織に対する不平不満ばかり言う最低の警察官になっていただろう。
そう考えると辞めてよかったと思える。僕は警察が好きだし、組織に対して感謝しているから。
最後に
警察組織は新卒で右も左もわからなかった僕を育ててくれた。
警察組織は努力した人を公平に評価してくれる。
警察組織はかけがえのない同期や信頼できる上司と出会う機会を与えてくれた。
感謝の気持ちしかない。
だから辞めて後悔した時期もあったけど、警察組織を嫌いになりたくないから、辞めて正解だったと思っている。
結論は、辞めても辞めなくても後悔はする。後悔する度合いは人それぞれ異なるということ。
後悔の少ない方を選んで生きていこう。