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大阪市北区堂山町傷害被疑事件第3回公判 4

検察側荒巻靖彦証人弁護人尋問その2

神原元弁護士「右手でナイフを持ち、左手に携帯電話を持っていたというわけですか。」
荒巻靖彦「はい。」
神原元弁護士「伊藤さんが110番している間、大川さんが押さえ込んでいたわけですが、これに対して抵抗していましたか。」
荒巻靖彦「はい。」
神原元弁護士「大川さんが証人の手を押さえ込んでいたわけですが、押さえる箇所が下のほうでナイフを振り上げることはできたのではありませんか。」
荒巻靖彦「いいえ。」
神原元弁護士「甲第22号証、8頁を示します。ナイフを振り上げ押さえられた記憶はありますか。」
荒巻靖彦「そのような記憶はありません。」
神原元弁護士「片手が空いていたわけですが、空いた手で大川さんを殴ったのではないですか。」
荒巻靖彦「いいえ。」
神原元弁護士「証人はその空いた手で大川さんを引っ張ったりしたのではないですか。」
荒巻靖彦「いいえ。」
神原元弁護士「証人は動画の中で『おいこら、チョンコ、やっぱりチョンコやのう』と言っていますが、それはなぜですか。」
荒巻靖彦「笑いながら挑発されたからです。」
神原元弁護士「それは誰にですか。」
荒巻靖彦「伊藤です。」
神原元弁護士「その後道路の中心の方に移動したわけですか。」
荒巻靖彦「道路沿いに右の方に動いたと思います。」
神原元弁護士「大川さんに足をかけたりしませんでしたか。」
荒巻靖彦「それは覚えていません。」
神原元弁護士「四つん這いになった状態だったとおっしゃいましたが、大川さんはどちら側にいましたか。」
荒巻靖彦「左です。」
裁判長「四つん這いになっている時、大川さんに右手を押さえられていたのですか。」
荒巻靖彦「ナイフを持った右手を両手で押さえられていました。」
裁判長「どこかの時点で大川さんは手を離したのですか。」
荒巻靖彦「右手をずっと押さえたままでした。」
裁判長「左手にナイフを持っていたということは、どこかの時点で持ち替えたわけですね。それはいつですか。」
荒巻靖彦「それは分かりません。」
神原元弁護士「大川さんは右手を押さえていて、ナイフを左手に持ち替えたということは左手はフリーということですね。」
荒巻靖彦(証言席の隣でうつ伏せに大の字になって)「こんな風に押さえられていたんですよ。」
裁判長「大川さんが両手で右手を押さえて、証人が左手にナイフを持っていたわけですね。」
荒巻靖彦「はい。」
裁判長「その後だんだんと下へ動いていったわけですか。」
荒巻靖彦「はい。」
神原元弁護士「ナイフ持った手を横か下に動かしたわけですか。」
荒巻靖彦「四つん這いで完全に上から押さえられていたんですよ。」
裁判長「証人の言っている内容は、体が完全に地面につく状態になっていたということですか。」
荒巻靖彦「はい。」
裁判長「証人の体勢は倒れたままでしたか。」
荒巻靖彦「はい。」
神原元弁護士「防犯カメラの動画では左手がフリーとなっていましたが、左手で大川さんを引っ張ったりしていましたか。」
荒巻靖彦「いいえ。」
神原元弁護士「左手を骨折していたということですが、大川さんを殴ったから骨折したのではありませんか。」
荒巻靖彦「いいえ。」
神原元弁護士「左手に切り傷がありましたが、これはどのような経緯で傷がついたのですか。」
荒巻靖彦「詳しくは覚えていませんが、持ち替えたときにケガしたのかもしれません。」
神原元弁護士「最初はナイフを右手で持っていて、ナイフを持った手を大川さんがつかんだわけですが、どこかで左手がフリーとなったことがあって、大川さんは依然として両手で右手側を上から押さえていたということですか。」
荒巻靖彦「たぶんそうだと思います。」
神原元弁護士「終わります。」