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大阪市北区堂山町傷害被疑事件第3回口頭弁論 5

検察側荒巻靖彦証人弁護人尋問及び裁判官尋問

上瀧浩子弁護士「弁護人の上瀧からお聞きします。ナイフを取り出したときにもみくちゃになったとおっしゃいましたが、これは誰と誰でもみくちゃになったのですか。」
荒巻靖彦「三つ巴です。」
上瀧浩子弁護士「伊藤さんはこのとき接近していましたか。」
荒巻靖彦「ナイフを出した瞬間に大川が抑えて三人がもみくちゃになりました。」
永田亮弁護士「弁護人の永田からお聞きします。電話の回数ですが、伊藤さんが2回、証人が1回ということですか。」
荒巻靖彦「はい。」
永田亮弁護士「伊藤さんからの電話を受けたときはどこにいましたか。」
荒巻靖彦「タクシーの中です。」
永田亮弁護士「通話履歴では伊藤さんが最初に証人に電話をかけて、電話に出ないので伊藤さんが電話を切ったことが残っていますが、荒巻さんから電話をかけたということですか。」
荒巻靖彦「タクシーに乗っているときに伊藤から電話がかかってきました。」
永田亮弁護士「伊藤さんからの着信が0時40分で2分ぐらい、その後に証人から着信があると履歴に残っています。伊藤さんからの電話があってから14分後ですが、電話をかけた記憶はありますか。」
荒巻靖彦「わかりません。」
永田亮弁護士「伊藤さんとの通話はどのようなものでしたか。」
荒巻靖彦「伊藤が『ぶち殺してやる。どこにおるんじゃ。どこでも行ったる。』と言っていました。」
永田亮弁護士「ナイフを取り出して三つ巴になったときの伊藤さんとの距離はどれぐらいでしたか。」
荒巻靖彦「1mぐらいでした。」
永田亮弁護士「ナイフはどこに入れていましたか。」
荒巻靖彦「ポケットの中です。」
永田亮弁護士「ナイフを取り出したのは右手でですか。」
荒巻靖彦「はい。」
永田亮弁護士「折りたたんだナイフを開くときに左手を使って開きましたか。」
荒巻靖彦「それは覚えていません。」
永田亮弁護士「そして、大川さんが距離を詰めて接近してきたわけですね。」
荒巻靖彦「はい。」
永田亮弁護士「大川さんにナイフを持った手を押さえられたとおっしゃいましたが、この時に手をパーにしてナイフを離すことはできなかったのですか。」
荒巻靖彦「できませんでした。」
永田亮弁護士「失神するまでずっとでしたか。」
荒巻靖彦「はい。」
永田亮弁護士「右手にナイフを持ち換えたときは、大川さんの手が離れたときでしたか。」
荒巻靖彦「わかりません。」
永田亮弁護士「押さえていた大川さんの手が離れたことはありましたか。」
荒巻靖彦「ありませんでした。」
永田亮弁護士「大川さんがナイフを持った証人の右手の手首を押さえていて、ナイフを離すことができなかったということですか。」
荒巻靖彦「はい。」
検察官A「検察官のシゲヤからお聞きします。ナイフを持った右手を大川さんに押さえられていたという認識であったということでしたが、押さえられていない場面は覚えている限りありましたか。」
荒巻靖彦「いいえ。ありませんでした。」
検察官A「大川さんに恨みはありますか。」
荒巻靖彦「いいえ。伊藤に巻き込まれてしまった大川さんが非常に気の毒であると思っています。」
検察官A「どこかの段階で右手に持ったナイフを左手に持っていたということですが、どのようないきさつで左手に持っていたかはわからないということですか。」
荒巻靖彦「はい。」
北川斉佳裁判官「裁判官の北川からお聞きします。Jフラッグはビルの何階にあったのですか。」
荒巻靖彦「地下です。」
中山登裁判官「裁判官の中山からお聞きします。左手のケガをした箇所は3針ということですが、これは押さえられたときに抵抗したことによるものですか。」
荒巻靖彦「はい。」
裁判長「裁判長の奥山からお聞きします。大川さんが腕をつかんだときの経緯についてですが、まず大川さんに倒されたわけですね。」
荒巻靖彦「はい。」
裁判長「そして、四つん這いの状態になって上からナイフを持っていた右手を上から押さえられるわけですが、左手の手首はどうでしたか。」
荒巻靖彦「左手は延ばすことができました。」
裁判長「その後あおむけになっていたとのことですが、どこのタイミングであおむけの状態になりましたか。」
荒巻靖彦「それはわかりません。」
裁判長「大川さんがどのような押さえ方をしてあおむけの状態になったかわからないということですか。」
荒巻靖彦「わかりません。」
裁判長「それでは証人は名前を図面に署名して退廷してください。」