支援や配慮が「排除」にならないように
この記事は832文字あります。個人差はありますが、1分〜2分でお読みいただけます。
このnoteではVoicy(音声配信)で配信した内容のテキスト版(要約版)です。詳しくはVoicyで聴いて頂ければと思います。
ちなみに、Voicyは下記チャンネルで毎日更新しています!
今回は「支援や配慮が"排除"にならないように」というテーマです。
どうぞお付き合いください。
それってどういうこと?
この「配慮が排除につながる」というテーマは、少し分かりにくいかもしれません。たとえば、「合理的配慮」とは、本人に無断で周囲が勝手に決めるものではない、とよく言われます。僕自身も過去にこの問題を取り上げたことがあります。
例えば。
ADHDの人は過集中する傾向があるため、1時間に1回休憩を取るようにと言われることがあります。しかし、本当にそれがご本人の望む配慮なのかどうかを考えないといけないわけです。時々、ご本人が望んでいないのに、「ADHDだから」という理由だけで、休憩を強いられることがあります。でも、これが、ご本人にとっては、かえって苦痛になることもあるわけです。
個人差があるため、一概には言えませんが、集中するまでに時間がかかり、一度集中を始めると中断することが逆効果になることも。
一方で、集中しすぎて疲れ過ぎてしまう場合は、適度な休憩が必要です。しかし、休憩を入れることによって集中が切れ、再び集中状態に戻るのに大きなエネルギーを必要とします。これが結果的に自分にとって生産性が下がる要因となる場合もあったりします。
他にも、就職活動。
周囲から見ると障害者雇用の枠で働くことが適していると思われることもあるかもしれません。でも、ご本人がそれを望んでいなければ、ご本人の社会参加や自己実現の機会を奪ってしまうことにもつながりかねません。
このような状況では、ご本人の意志が何であるかをしっかりと確認することが重要です。周りが「無理しなくていいよ」と言っていても、ご本人は「やってみたい」と思っているかもしれません。
ただ優しく接するとかではなく、ご本人たちと相談しながら、何がご本人たちにとっての最善の利益になり得るのか、ご本人たちはどうしたいのかということを一緒に考えることが非常に大切です。
より詳しくはVoicyを聴いてもらえればと思います。
では。
佐々木康栄
災害時に役立つさまざまな情報
これまでnoteにまとめていましたが、TEACCHプログラム研究会東北支部のホームページに集約しました。宜しければご活用ください。
その他お知らせ
オンラインサロン「みんなで考える発達障害支援」
SNS
▼Voicy
▼stand.fm
▼X
https://twitter.com/KoeiSasaki
https://www.instagram.com/koei.sasaki/
https://www.facebook.com/koei.sasaki.5