薬に関する相談をするだけが医療ではない
この記事は1,572文字あります。個人差はありますが、3分〜4分でお読みいただけます。
このnoteはVoicy(音声配信)で配信した内容のテキスト版(要約版)です。詳しくはVoicyで聴いて頂ければと思います。
ちなみに、Voicyは下記チャンネルで毎日更新しています!
今日のテーマは「薬に関する相談をするだけが医療ではない」です。
どうぞお付き合いください。
医療の役割とは
医療は「魔法でもなんでもない」し、できないものはできません。そして、決して特別な存在ではなく、支援者+医学的な知識が多いくらいの立場だと思います。なので、そもそも「支援者」です。
僕の場合には心理学的なサポートが専門ですから、支援者+心理学的な知識が多少あるくらいの立場です。
医療と聞くと「薬」のイメージが強いかもしれません。もちろん、それは医療にしかできないことですから、役割の一つではあります。でも、全てではありません。
むしろ、日々の対応についての相談がメインで、その中で一部薬があることで生活の負担が減ったり、楽になったりする場合には、補助的に薬も使うというのが大切だと思います。
薬の役割と相談の仕方
薬を使えば、読み書き計算の困難がなくなるわけではありません。
こだわりがなくなるわけでもありません。
ADHDの場合、注意力や衝動性を調整したりするために使われ、また効果も期待されますが、根本的な解決というわけではありません。
何をもって根本の解決とするのか、その定義も必要かもしれませんが、注意力や衝動性を考えたときには、そもそも背景に不安があるとそれらも強まりますから、薬だけでなく、生活上の不安や負担を減らすためにはどうしたらいいかを考えることも重要です。
そういえば、ちょうど明後日の研修会で、親御さんの立場の方から、「相談する側もリテラシーが大事」というご意見をいただきました。
確かに、より良い相談のためには、相談に乗らせて頂く側の状況や何が知りたいのかを把握した上で相談していく方がいいかもしれません。
例えば、医療側が知りたいのは具体的なエピソードです。主観的、感情的な解釈ではなく、実際に何が起きたのかということを事実ベースで話すことが大切です。
それは感情不要と言っているわけではありません。
そこに生じる感情にも理解を示し、共感することも大切です。
ただ、限られた相談時間の中では、具体的なエピソードをもとに相談することで、より具体的なアドバイスが得られる可能性があがるのではないかと思いますので、そんな視点もぜひ持っていただければと思います。
まとめ
医療といっても、薬はあくまで補助的なものであり、むしろその方にあった環境の整や不安の軽減が必要です。医療従事者は特別な存在ではなく、一人の支援者です。
ここまで話をしたような内容について、より具体的な中身を下記で話をする予定です。ご興味あればぜひ。
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Voicy(音声)では、他にもいくつか例を出しながら解説していますので、より詳しくはVoicyを聴いてもらえればと思います。
では。
佐々木康栄
災害時に役立つさまざまな情報
これまでnoteにまとめていましたが、TEACCHプログラム研究会東北支部のホームページに集約しました。宜しければご活用ください。
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