支援や配慮が「ずるい」と思われるワケー皆に選択肢を
この記事は1,047文字あります。個人差はありますが、2分〜3分でお読みいただけます。
このnoteではVoicy(音声配信)で配信した内容のテキスト版(要約版)です。詳しくはVoicyで聴いて頂ければと思います。
ちなみに、Voicyは下記チャンネルで毎日更新しています!
今回は支援や配慮が「ずるい」と言われるワケについて考察してみました。
どうぞお付き合いください。
双方に主張がある
時に、必要な支援や配慮が"ずるい"と言われることがあります。これは、子どもたちや大人、支援者を含む周りの人々から指摘されることがあります。「公平ではない」という声も、理解できなくはありません。
これらに対して「それは、正しく理解してない!」と主張するのはもっともなのですが、もう少し深く掘り下げて考えてもいいかもしれません。
一部の人々は、特定の支援や配慮を受けている人たちに対して、「選択肢が増えている。自分たちの選択肢は少ない」と感じるかもしれません。例えば、読み書きに困難を抱える子どもに対して、読み上げ機能を提供するとなった場合。
これは本来、情報へのアクセスを平等にするための支援ですが、他の子どもたちから見れば、「プラスアルファ」を受けているように見えてしまうこともあるのかもしれません。
実際には、このような支援は「プラスアルファ」ではなく、同じスタートラインに立てるようにするためのものです。それでも、この事実が常に理解されるわけではありません。
選択肢を
それらを解決というか、やわらげるような一助として、僕らは誰にでも選択肢を提供することを考慮に入れるといいのではないでしょうか。例えば、読み上げ機能は誰でも使えるみたいな感じです。そうすることで、誰もが公平にアクセスできると感じるようになるかもしれません(自分達の選択肢が減らされていると感じにくくなる)。
そして、こうした考え方にはもう一つ大事な側面があります。
支援や配慮をご本人が嫌がる場合があります。例えば、「周りと違うのが嫌だ」「周りから何か言われたら嫌だな」って思うちゃう事ってあるんです。
そのため、「これをやったらちょっと楽になるのに」って周りが思うことでも、ご本人が納得しないことがあり、結果としてよりしんどくなることもあります。
そうしたことから生じる不都合を減らすためにも、皆んなに選択肢があることで、堂々と自分にとって必要な工夫を選びとっていけるようになるのではないでしょうか。
より詳しくはVoicyを聴いてもらえればと思います。
では。
佐々木康栄
災害時に役立つさまざまな情報
これまでnoteにまとめていましたが、TEACCHプログラム研究会東北支部のホームページに集約しました。宜しければご活用ください。
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