自閉症とクリスマスを楽しむ
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今回は「自閉症とクリスマスを楽しむ」がテーマです。すでにクリスマス直前なので、もっと早くに書くテーマだったのかもしれませんが…、どうぞお付き合いください。
「クリスマス＝楽しい」とは限らない
世間的にはクリスマスシーズンに入っており、多くの方々にとっては楽しみな時期かもしれません。でも、一部の自閉症スペクトラムの方々にとっては楽しみではない、むしろ難しい時期と感じることもあります（ワクワクしにくい）。
人によって理由は異なりますが、一つの理由に「変化」があげられます。ASD特性があると、人によって程度の差はありますが、柔軟に/臨機応変に行動したり、考えたりすることが不得手である（あるいはエネルギー消費や負担が大きい）ことが知られています。
そのため、いつもと違うこと（＝変化）では、ついていけないわけじゃないけれども普段よりも疲れやすくなったり、時に混乱につながることもあるかもしれません。クリスマスシーズンには、街並みも変わりますから、それも大きな変化の一つです。中には、周囲が期待するほどには楽しみにしていないという方もおられますが、それにはこれらの理由もあったりします。
どんな準備が必要なの？
とはいえ、せっかくなら減らせる負担は減らせる方がいいし、楽しめるならその方がいいかもしれません。そのためには、「こういうものだ」と慣れてもらうよりも、どんな準備をするのかがポイントになってきます。
もちろん周囲がクリスマスに特別なことをしているからといって、自分たちも何か特別なことをしなければならないというわけではありませんが、参考までに「こんな準備は役に立つかも」というものを考えてみます。
事前にクリスマスの計画を立てる
当日は、誰とどんな風に過ごすのか事前に伝える（カレンダーやリスト、スケジュールなど目で見てわかるような情報があると役立つと思います）
できれば、その日だけではなくて、前後の計画も立てる（疲れることも想定して、ゆっくり過ごす日＝エネルギーが回復する日も作る）
クリスマスの準備を徐々に日々の生活に取り入れていく。たとえば、ある日は少しだけ飾り付けをして、別の日にはまた違った飾り付けをするなど、一度に大きな変化をするのではなくて、徐々に変化を加えていく（可能な限り、それも伝える）。そんな感じで、クリスマスツリーが完成するまでの流れを伝えていく
ただし、どんなに準備をしても、それが負担になったり、疲れの原因になることもあるので、クリスマスの装飾等が全くないエリア（＝いつもと同じエリア）も作って、そこで休めるようにもする（リラックスできる場所も設ける）
街自体が賑やかになるので、光や音、キャンドルの香り等での疲れが増える可能性があるので、それに備えて耳栓やイヤーマフ、ノイズキャンセリングイヤホンなども検討する
それ以外にも、プレゼントの時には、こちらもいくつか心構えというか、下記のようなことも想定しておいてもいいかもしれません。
サプライズプレゼントは喜ばないことがあるので、事前に、どのプレゼントが、いくつ届くのか、日にちと時間を伝えておく
ラッピングが喜ぶとは限らない（むしろ、プレゼントが見えないことで混乱することも）ので、場合によってはラッピングを希望するかどうかも本人に確認する
とっても喜んでいたといても、こちらが期待するような表現はしないこともある（でも、すごく嬉しいと感じてくれているはず！）
こんな感じでしょうか。
クリスマスだから特別なサポートや準備というわけではなくて、日々意識している視点を活かすということになると思います。
皆さんにとって、よいXmasになることを願っています。
今日の記事は以上になりますので、参考になれば幸いです。補足はVoicyで話をしますので、宜しければVoicyの方も応援していただければと思います！それでは！
佐々木康栄
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