自宅と外で様子が全然違う?どうして?
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今日がnoteの連続更新10日目です!自分なりにがんばりました!
社会的な場面での負担は小さくない
「普通に生活しているだけでもかなり疲れます」
こんなことを教えてくださる方々にお会いすることが少なくありません。自閉症スペクトラムの方であれば、社会性(対人交流)、社会的コミュニケーション、社会的イマジネーション(いわゆる「三つ組」)と言われる領域に特徴があります。どの言葉にも「社会」というのが入っているのは「社会的な場面で困難が生じることがあるため」という理由があるためです。
社会的な場面とは、いわゆる家庭以外の場面、家族以外の人たちと交流するような場面で、例えば、保育園/幼稚園、学校、会社などイメージしてもらえればわかりやすいでしょうか。
中には、そうした社会的な場面で目立った困難が生じているわけではなくても、「社会的な場面での負担は大きい(エネルギーを多く使う)」という方もおられます。過去の記事でも触れましたが、自身の行動を補正(カモフラージュ)して過ごしている場合もあるためです。
また、社会的イマジネーションの特徴の一つに「気持ちや行動を切り替えることの不得手さ」があります。でも、社会的な場面では、次々に切り替えが求められることばかりです。そのため、中には切り替え自体が難しかったり、何度も求められる間に疲れてきてしまったりすることもあるでしょう。
エネルギー不足になると?
誰しもエネルギーは無限ではありませんから、だんだんとエネルギー不足になってくることもあるでしょう。そうすると、今以上にエネルギーが減らないために、
・登園/登校/出社などしたがらなくなる
・苦手なことを避ける
などの行動をとるようになってくることもあります。
それ以外にも、余裕がなくなってくるとイライラして怒りやすくなってしまい、普段よりも口調が荒くなったり、いつもなら流せることも流せなくなることも生じ得ます。
結果として、「自宅では大変だけれども、学校では全く問題ないと言われてしまって…。家での様子を伝えても、なかなか信じてもらえなかったり、それは家庭の対応の問題では?と言われてしまったりします」という、みんなが苦しい状況になることもあります。
大事なことは
「やれていること/できることでも、楽にできているわけではないし、それなりに負担はあるのかもしれない(でも、そうしたことが態度に出にくい人だと、一見するとそうは見えないこともたくさんあります)」という視点を持ってみることが必要ではないでしょうか。
時には、休息の時間を多めに設けたり、環境を変えたりしながら、エネルギーの回復する時間をとることも大切です。
今日の記事は以上になりますので、参考になれば幸いです。補足はVoicyで話をしますので、宜しければVoicyの方も応援していただければと思います!それでは!
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佐々木康栄
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