【寝ない・夜泣き】ねんねトレーニングの前に読んでほしい〈失敗#5〉子どものこころ専門医なのに失敗子育て
結論
・寝ない子はドライブ
・夜泣きする子は抱っこ
・原因:①お昼寝、②室温
・ねんねトレーニング、絶対できない
登場人物
私 30代 子どものこころ専門医
妻 30代 保健師
長男 小学5年生
長女 小学2年生
長男はドライブで寝かしつける作戦
当時は、私の仕事が忙しく、家族で過ごせる時間がほとんどなかった頃でした。
早く休みたいのに、長男は夜いつまでも寝ず、抱っこばかりせがみます。
夫婦で話しながら長男を寝かしつける作戦で、夜な夜なドライブに出ることにしました。
長男の好きな消防署に行く名目で車に乗せます。
消防署で目的を果たした後、なるべく信号のない国道をひたすら走ります。全然寝ない日は、高速道路まで行きます。
妻と1時間近くおしゃべりする時間が作れるので、ある意味一つの形としてありでした。
長女は夜泣きする。ひたすら抱っこ。
長女はそう簡単ではありません。
まず、同じ方法で長男を寝かしつけます。
でも、長女は寝ません。チャイルドシートに乗せるとギャン泣きです。
たまに泣き疲れて眠りますが、家に帰り、布団に寝かすと泣き出します。30分以上の夜泣きです。
長男は長男で添い寝をしていないといけないので、妻が長男につき、必然、私が長女を抱っこします。
抱っこしたからと言って泣き止むわけではないですが、放っておくよりは早く眠ります。
泣き止むまではひたすら我慢です。
イライラが伝わると余計に眠らなくなるので、心を無にして、リビングをひたすら回り続けます。
同じ方向で回り続けると目が回るが、8の字だと目が回らないと無駄な発見をしました。
原因① お昼寝
我が子の眠らない原因は一つではないので、主な原因は本人たちの素質としか言えません。
しかし、2つ、明らかに原因を特定できたものがあります。
一つは、お昼寝でした。
年齢が上がってくると、保育園で午睡して帰ってきた日は、余計寝なくなってしまいました。
午睡なしにしてもらったり、早めに起こしてもらったり、保育士の先生にお願いしました。
他のどんな方法よりも、早く寝てくれました。
原因② 室温
現在小学2年生の長女は、家族で唯一「暑がり」です。
いまだから言葉で教えてくれて、自分で布団を剥がすので大丈夫になりましたが、思い返すと、「暑いから寝ない」はかなり要因としてあります。
私自身が寒がりですし、私の母が「寝るときに体を冷やしてはいけないので、必ず布団をかけて眠りなさい」と育ててこられました。
なので、まさか暖かいと眠れないなんてことは想像できませんでした。
今思うと、チャイルドシートでギャン泣きしていたのは、暑かったのでしょうね…。
ねんねトレーニングは、我が子の正解ではない。
最近、「ねんねトレーニング」が有名になりました。
もし当時から知っていたら、頭でっかちな私は真っ先に飛びついて、余計子どもたちを泣かして、妻に怒られていたことと思います。
おそらく我が子には通じなかったでしょう。
子育において「◯◯した方がいいよ」と、いろんなアドバイスが世の中にありますが、「正解」は子ども一人一人によって違うってことを、我が子たちから考えさせられます。
我が子の正解は、「環境を整えて、眠りやすくすること」でした。気づくのに8年かかりました。