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保育園栄養士として考えたい大切な3つのこと

こんにちは!こどもSHOKUデザイン(@kodomo_shoku)です。

保育園で働いていると朝からバタバタと忙しく、やっとおやつまで提供して一息ついた後、事務作業を始めるとすぐに退勤時間…。
日々このようなことが多く、1日が過ぎるのがあっという間ですよね。

そんな忙しい毎日のなかでも日々の業務に追われるだけでなく、保育園栄養士として本来考えるべきことが多くあると感じています。
今回は私が保育園栄養士のときに感じた、働くうえで大切に考えたいことを3つに分けてお伝えしていきます。

実際に働かれている方は日々の振り返りに、保育園栄養士に興味のある方は1つの考え方として、ぜひお役立てください。
それでは、1つずつ順番に説明していきます。


【1】子どもたちに向き合う時間を持つこと

1つ目は「子どもたちと向き合う時間を持つこと」です。
円滑に現場をまわしたり、期日を考え事務作業をすることはもちろん大切ですよね。

ただし日常業務が忙しくなると、目の前の業務をこなすことに精一杯になってしまいがちです。
そんなときは、自分が子どもたちと向き合う時間を持てているのか、一度振り返って考えてみましょう。

「普段、子どもたちが食事を食べている様子を見に行けていますか?」
「保育室に行くことが難しい日は保育士さんとコミュニケーションをとり、子どもたちの様子を把握していますか?」

給食施設で食事を提供している先には必ず対象者がいて、保育園では子どもたちがその対象です。
その施設の子どもたちに合った適切な栄養管理を行い、日々の食事や食育活動をすることで、子どもたちの成長や発達につながると考えます。

そのためには子どもたちの日々の喫食状況や身体の発育を把握することが大切です。

恥ずかしながら、私が保育園栄養士として働いていた1年目は子どもたちと向き合ったり、保育士さんと対話する時間も持たず、ただ給食を提供しているだけでした。

そんなときある他園の栄養士さんに「もっと子どもの様子を見て、その施設にあった食事を提供しなきゃ栄養士がいる意味がないよ」と言われ、はっとしたのを覚えています。

この出来事をきっかけに、食事の時間は必ず保育室をまわったり、一緒に給食を食べたり、保育士さんとも離乳食の進め方や食事の様子をよく話すようになりました。

新しいレシピで食べ進めが悪かった献立も、喫食状況から使用食材や調理法を改善して提供するようになると1回目に提供したときよりも残食が少なく、変化が出てくるようになりました。

「しっかりと子どもたちと向き合う時間を作り、その施設に合った食事を提供すること」

身をもって体験したことにより、非常に大切であると感じています。


【2】やらない業務を決める勇気をもつこと

2つ目は「やらない業務を決める勇気をもつこと」です。
子どもたちと向き合うためには、まずその時間を作ることが必要となってきます。

現状、もしその時間がとれていないようであれば、今行っている業務内容から時間内で最低限やるべきことを選択したり、負担の大きい業務は効率化していくことも大切です。

栄養士がひとりしかいない現場では、時間をかけられる業務も限られてくると思います。例えば、とくに献立作成は自分の想いを込める大切な業務だと思います。

ですが、他業務に時間を取られてしまい、あまりにも献立作成に注力できない場合は、市町村やシステム会社から提供される献立を活用し、施設に合った献立に一部変更して作成することも時間を作る一つの方法だと考えます。

0から献立作成をしなくても、その施設の子どもたちに合った献立に調整して栄養管理できることも栄養士の腕の見せ所なのではないかなと私は思います。

保育園栄養士として働いていた当時の私を振り返ると、効率化できそうな業務として以下のことが考えられました。

(例)
◆自分以外の衛生点検表を記入する
 →全員の健康状態は把握するが、記入は各個人にやってもらう

◆給食だよりのネタやイラストをネットで検索してまとめる
 →市販されているおたより文例集を活用する

◆献立作成を0からすべて自分で考え作成する
 →市町村やシステム会社から配信される献立を使い、
  行事食だけ自分の考えた献立にする
                                など

やるべき業務は多岐にわたると思います。しかし、本来大切にしたい子どもたちと向き合う時間を持てないようであれば、日々の業務を見直してみましょう。

なかなか難しいと思いますが、やらない業務を決める勇気を持つことも大切だと考えます。


【3】仕事を楽しむこと

3つ目は「仕事を楽しむこと」です。
そんなのできない!と感じた方ももちろんいらっしゃると思います。
仕事はどちらかというと、大変なことや苦しいことが多いと思います。
ですが、その中でも必ず喜びや楽しみを感じられる機会はあると私は信じています。

保育園に入園した頃は離乳食も食べてくれなかった子が、すっかりお姉さん・お兄さんの顔つきで年長クラスになっていたり、好き嫌いの多かった子が、今日食べられたものを教えてくれたり…。

保育園栄養士をしていなかったら、見ることのできなかったたくさんの子どもたちの成長の機会に遭遇できると考えます。
目の前の業務だけに追われていたら損ですよね。だって、そんな子どもの変化を間近で見られるのは保育園栄養士の特権だと思うからです。

大変なことだけでなく、喜びや楽しみにも目を向けてぜひ保育園栄養士の仕事を楽しみましょう。


まとめ

今回は私なりに保育園栄養士として考えたい大切な3つのことをお伝えしました。「ひとり栄養士で大変!」「毎日忙しくて時間がない…」と聞くことも多いです。

ひとりしか栄養士がいない現場だからこそ、子どもたちの成長や発達に力を注ぐことができるのはアナタだけです。ぜひ子どもたちと向き合い、仕事を楽しんでいきましょう!

次回からは献立作成や大量調理など各業務のノウハウをお伝えしていく予定です。どうぞお楽しみに!

こどもSHOKUデザインでは、自分たちの経験から保育園で働く栄養士さんたちを応援していきたいと考えています。
他施設の栄養士さんと交流できる機会があると、役立ったりするのかな?と最近思ったりもしています。

実際に動けるかはわかりませんが、栄養士コミュニティがあったら良いなどのご意見がありましたら、お気軽にコメントいただけたら嬉しいです。

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