本記事では12月にダ・ヴィンチWebにて紹介された講談社作品の中から【文芸・コミック】のレビューをまとめました。
【文芸】
『カメオ』松永K三蔵
芥川賞受賞作『バリ山行』に先駆けて発表された松永K三蔵のデビュー作!『カメオ』で描かれるのは、サラリーマンの日常に押し寄せる不条理の連鎖
■ 内容紹介 ■
本社からの命令で何としても期日までに倉庫を建てなければならないのに、犬を連れた隣地の男・カメオがたちはだかる。不条理な可笑しみに彩られた「オモロイ純文運動」の原点!
【コミック】
『盆百千栽』火事屋
アンドロイドが教えてくれる「自然」と「人工」の調和が生み出す美しさ
■ 内容紹介 ■
盆栽とアンドロイドには共通点がある。それは人よりずっと長い時を生きるということ。アンドロイドのカンナは、盆栽屋・季風園の「先生」に盆栽を教わっていた。盆栽の素晴らしさを語る「先生」を、カンナは不思議そうに見つめていた…。長い年月が経ち、カンナだけになった季風園には、また新たな人が訪ねてくる――。これは悠久の時を生きるアンドロイドと盆栽が織りなす、全く新しいヒューマンドラマ。
『本好きの没落令嬢、小説家をお手伝いする。』石井 紺
読書が導く幸せ!? 実力で幸せを掴む新しいシンデレラストーリー
■ 内容紹介 ■
身寄りがなく、ひどい親戚に預けられた主人公のエマは、ある日、小説家のお屋敷に就職することに――。
絶対入っちゃいけないと言われた仕事部屋でつい生原稿を読んでしまったエマは、あろうことか作品の穴を指摘してしまう。
広いバスルームに、ふかふかのベッド、さらにいつでも本が読み放題! 大きなお屋敷でのんびり働く住み込みメイドライフ!