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普通な人なんていないから大丈夫

関東/四年制大学文系/編集(ニュース・カルチャー)志望


文化人類学を学ぶと、「普通」など存在しないことを知る。自分が思う普通は他人から見れば普通ではない。したがって「普通な人」などいないのだ。

かつての私のように、「自分なんて面白みのないノーマル人間だ」と卑下している人にこそ伝えたい。普通から面白さを見つけ出す文化人類学的自己分析のススメを。

就活の最初のステップ、自己分析では人生最大級に自分と向き合うことになる。多くの人が自己分析シートを使い自己理解を深めようとするが、それだけでは不十分だ。なぜなら自分を自分の視点からしか見ていないからだ。

そこで他者の視点を通して自分を見つめ直すと、新たな自分が浮かび上がってくる。普段から他人の思考や感情に触れる度に自分のそれと比較し、違いを見つけることで自身を理解するといい。

私は他人との違いを見つけた際には、その都度メモに書き留めていた。すると自分のことが徐々に理解されて、頭の中も整理された。

当初、私は自分を無個性で面白くない人間だと思っていたが、実際には個性があることに気づいた。これは私が最初から個性的だったという話ではない。自分が思っている普通は案外普通ではないことが炙り出されただけだ。

文化人類学では、普通は存在しないと言う。普通が無いとすれば、逆に誰もが個性的であり、自分が普通だと思うことにこそ個性が詰まっている。だから、奇抜な自分や強烈な個性を求めて自分を偽る必要はない。そのままの自分を受け入れ、信じ、社会に伝えていくだけでいい。

講談社の選考では、「あなたってどんな人?」をとことん尋ねられたと思っているが、恐れることはない。自分を過大評価も過小評価もせず、「私ってこういう人です!」と自信を持って答えるのみだ。

自己分析を写真とともに、それ用のInstagramに書き留めていた。就活が終わった今も時々書いており、現在の投稿数は411にものぼる。今振り返ると、変なことを考えている自分もいたりして面白い。
OB訪問で本社を訪れたときにもらった、入館用のシール。ちょうど「確固たる自分なんてないよな」と考えていた時期だったので、「『本当の自分』など存在しない」と書かれたこのシールをもらったことに運命を感じた。
3次面接でエネルギーを出しすぎて、本社を出ると心と体にものすごい疲労感が襲ってきたため、護国寺のロイホに避難した時の写真。普通のファミレスだが、思い出の場所になった。


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