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寿司皿と茶碗蒸しと私

関東/四年制大学文系/ビジネス戦略(マーケティング・プロモーション)志望


438皿。
これは私が講談社の選考に臨む過程で、リフレッシュの為に近所の100円回転寿司を訪れて平らげた皿の合計枚数だ。3月のクレカ支払いは、お察しの通り大変なことになっていた。
この訳のわからない数字の時点で皆さんには、私が無類のお寿司好きか、カウンター席で大量に寿司を平らげる巨漢かの二択に絞られたと思う。何を隠そう両者である。これでも高校時代ラグビーをしていた頃より食事量は減ったのだから、高校生の胃はやはりブラックホールと繋がっている説は提唱されるべきだろう。
とはいえ、私もお寿司はそう日常的に食べるわけではない。安価な100円寿司でも、認識はやはり「ご褒美」だ。その「ご褒美」という感覚が、就活中の私を支えた大事な要素になったのだ。
分量が多く多彩な設問のエントリーシートを書ききった日。苦手な英語に苦戦しながらwebテストを受験した日。面接がうまくいかなくて泣きそうになりながら帰路についた日。私は回転寿司に行き、煮穴子から始まる好きなネタのパレードを精一杯、いや腹一杯食べた。今では〆で茶碗蒸しを食し整うのが私のルーティンだ。
就職活動は、自分の人生を決める厳しく長い茨の道だ。人生を決めるからこそ、耐えながら進む経験もきっと必要なのだろう。しかし、就活は我慢大会ではない。周りが皆競争相手に見えて孤独に感じる時こそ、頑張った自分を徹底的に甘やかしてあげてほしい。
「よく頑張った自分」「凄いぞ自分」「頑張れ自分」
私も回転寿司の他、キャンプや競馬観戦など、辛い時は趣味を全力で楽しんだ。飽きをこさせない為にも、自分を甘やかす手段は多彩であればあるほど良いと、長い就活を終えた私は改めて思う。
そうして心と体の健康を取り戻した上で、次の試練に向けて頑張ってほしい。それこそが、私ができる唯一のアドバイスだ。では、私はこのエッセイを書き終えたご褒美ということで、回転寿司行ってきます。

エントリーシートが行き詰まる中参戦したコミケ帰りの献血バス。心のチャージは抜群だったが、血液抜かれて体力はすっからかん。ついでに財布の中身もすっからかん。


回転寿司と並ぶ程、就活中に食べまくった駅前のケバブ。野菜たっぷりだからカロリーゼロです(?)。


一次面接の二日前、緊張で吐きそうになっている時に見にいった、大好きなオーイシマサヨシさんの武道館ライブ。夢の舞台に立つ彼の姿に涙した。


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