見出し画像

か、感動して震える・・! 外出困難パイロットの分身ロボットカフェDAWN体験レポ

外出困難な方々がパイロットとなり、操作するロボットが接客する分身ロボットカフェ「DAWN」に家族で行ってきました!

画像1

「分身ロボットカフェ」とは

==
「分身ロボットカフェ」とは、株式会社オリィ研究所が主宰・運営する、ALSなどの難病や重度障害で外出困難な人々が、分身ロボット「OriHime」「OriHime-D」を遠隔操作しサービススタッフとして働く実験カフェです。私たちはこのカフェの開催によって「動けないが働きたい」という意欲ある外出困難者たちに雇用を生み出すと同時に、人々の社会参加を妨げている課題をテクノロジーによって克服することを目指しています。
==公式サイトより引用==

画像2

画像3

Orihimeとおしゃべり!

実際の分身ロボットOrihimeと会話すると、想像以上にスムーズに会話ができてビックリ。OriHimeにはタブレットが横付けされていて、パイロットがどんな人か、写真と自己紹介が表示されていました。一人一人の声色がクリアに聞き分けられるので、OriHimeを通じながらも、今この人と会話してるんだ!と温もりを感じることに驚きました。

ふと、OriHime操作でなくて、zoomでもいいんじゃないか?と思いました。
zoomでも会話をしながら、オーダーを取ったり、雑談できるのでは?と。

OriHimeならではの体験がある!と気づきました。

画像4

ZoomよりもOriHimeがいい!と思った理由

例えば、zoomでは外出困難な接客者の様子や背景が見えることで、その見た目や車椅子や病室等の雰囲気が感じられると、きっと私は変に緊張したり、「お仕事とかして大丈夫なのかな?」と、要らぬ心配してしまうのでは、と思いました。

かと言って、zoom画面オフになっていると、パソコンに話しかけているような、なんだか虚しい気持ちになるなと。

ここにOriHimeがあることで、手を振ったり、目線を合わせたり、うなずく、あっち向いてホイするなどといったしぐさがあり、人らしさを感じられると思いました。

画像5

OriHime自体の動きにも「すごい!すごい!すごい!」と興奮していましたw
「これどうやって操縦するんですか?」「どうやって憑依?するんですか?」「エヴ◯ンゲリオン的なイメージですか!?」と、もう本当に興奮していましたw(2回目)OriHimeのエンタメ性すごいです。

OriHimeには余計な視覚情報がないから、パイロットの言葉に集中して耳を傾けられ、その人そのものと関わることが出来たように思います。

画像6

今回はパイロットに「パイロットってどんな感じですか!?」「どうやって分身ロボットカフェを見つけたんですか!?」と矢継ぎ早に質問をしてあっという間に時間が終わってしまいました。

次回訪れるときは、パイロットの方個人にもっと関心を寄せてお話しできたらいいなぁ、と思いました。

画像6

パイロットのちいさんとお話しさせて頂いて、「一日1、2時間でも、こうしてカフェで働くことでたくさんの方に出会うことが出来ました。すごく張り合いになっているんです。」といった話題がありました。

確かに、地方で外出困難なちいさんと、東京のカフェでこうして出会い、お話しさせて頂けるなんて、もうなんて奇跡・・!

「寝たきりの先輩たちに学んで
誰もが寝たきりになる未来に希望を」

終礼ではパイロットによる、メッセージがありました。

中でも私が一番印象に残ったのは
「寝たきりの先輩たちに学んで
誰もが寝たきりになる未来に希望を」

外出困難者や障害者のための取組とするのではなく、「寝たきりの先輩たち」から学ばせていただき、誰もがいつか訪れる寝たきりになる未来という、当事者性の投げかけ。私自身もこの言葉で、ぐっと自分ゴトになるのを感じました。

画像7

重度障害のあった天国の妹に伝えたい

私には5歳下に重度障害のある妹がおります。妹は15年前に他界しました。妹が生きていた頃は、寝たきりの外出困難者が、こうしてカフェで働くなんて想像にも及びませんでした。当時父は私に言っていました。「妹は社会貢献が難しいから、健康なお姉ちゃんは1、5倍頑張って社会貢献するんだよ」と。

(後年、父に私は「この言葉を私はどうしても受け入れられない。こんなに精一杯生きている妹を社会貢献していないなんて言わないでほしい。人一倍生きるのだって大変なんだよ。妹は人一倍以上に生きているよ。」と伝えました。父は「本当にそうだね」と発言を撤回してくれました。)

それが見事に覆っていました。全ての人が寝たきりの外出困難者になる時代への希望として、さらに高次の未来になっており、心の底から嬉しかったです。天国の妹に見せてあげたいな・・!と胸が一杯になりました。

画像8

一朝一夕じゃない。10年を超える試行錯誤の積み重ねに更に感動

分身ロボットOriHimeの生みの親である、吉藤オリィさんのnote[2010年7月7日に"OriHime"というロボットが生まれて10年。10分で振り返る10年の軌跡]を読ませていただいて、更に、更に感動しました。

全ての起業家、起業家に憧れる方々にぜひ読んでいただきたいです。

誰かの想いをつないで、奇跡を起こす

私の妹は、今は亡き存在です。妹は生涯一度も言葉によるコミュニケーションをしたことがなかったけれど、妹が生きてきた軌跡と奇跡は確かに私の中に刻まれています。誰かの想いをつないで、次なる奇跡を起こす。そんな人に、私もなりたいと思いました。


画像9

分身ロボットカフェDAWNに行くなら

予約でOriHimeパイロットとゆっくり話せるAエリア 「OriHime Diner(オリヒメ・ダイナー)」がオススメです。

アクセスは、新日本橋駅なら、5番出口から出てすぐですよ。

分身ロボットカフェDAWN、未来をぜひ体験されてくださいね!

画像10





いいなと思ったら応援しよう!

東洋美(ひがしひろみ)
お気持ちをありがとうございます!あなたの健康に寄与できるように、書籍、講座、メニュー試作に投資して、還元に努めます。

この記事が参加している募集