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🇬🇧#10 ダックスフォード帝国戦争博物館(前編)

前回はこちら。


こんにちは。

ケンブリッジの近くにダックスフォード帝国戦争博物館という航空博物館があり、世界有数の規模を誇っています。

今日はこちらを紹介します。
なお、私が無類の航空機好きのため、無駄に長い記事になってしまっています。しかも前後編。どうかお付き合いください。

ダックスフォードはイギリス軍の飛行場として建設され、バトルオブブリテンの基地として使われたり、戦争後期にはアメリカ軍に供与されてドイツ空爆の拠点に使われました。1977年に博物館として開館しました。
(wikipediaより)

webサイトはこちら。



ダックスフォード航空博物館への行き方

ダックスフォードへは、ケンブリッジ駅から132系統のバスに乗って行くことができます。時刻表は以下のリンクをご覧ください。ケンブリッジ駅の3番乗り場から乗れます。

また、なぜか日曜しか運行していないので注意が必要です。土曜にルート検索すると、ダックスフォードの鉄道駅から30分以上歩けとか言ってきますのでご注意を。

ダックスフォードの場所とバスのルート

なお、行きの乗客は1人(私)だけでした。
帰りはそこそこ混んでいて、郊外からケンブリッジに遊びに行く若者が多かったです。

そしてこのバス、ドアを開けながら高速道路を突っ走ります(笑)。エアコンが無いバスだったので、涼しくて良かったですが…、安全とか気にしないんですかね…。

バスのドア開いてます

ケンブリッジから30分くらいでダックスフォードに到着しました。博物館の入り口の前で降りることが出来ます。

博物館の入口

チケットはネットで前の日に買っていましたが、当日券もほとんど並んでいませんでした。
お値段は£26.35。

博物館の地図

ダックスフォード航空博物館の主要な展示棟は以下になります。

① AirSpace (イギリスの航空機)
② Flying Aircraft (動体保存されてる航空機)
③ Air and Sea (海軍機)
⑤ Conservation in Action (レストア棟)
⑦ American Air Museum (アメリカの航空機)
⑧ Land Warfare (陸戦館)
⚪︎ Battle of Britain
※④と⑥はなぜか欠番。

正直、①と②でお腹いっぱいになってしまい、残りはさらっと見ただけになってしまいました。英語の解説読むのも疲れるのよ。

また、屋外展示として
・B-17爆撃機
・スピットファイア
・V-1飛行爆弾
・ジェット旅客機
などがあります。

ほんと盛りだくさんです。
まずはイギリス館から見ていきましょう。


イギリスの航空機たち (① Air Space)

博物館の入口の隣にある、イギリスの航空機の展示棟から見ていきましょう。
メインの展示棟ということもあって、かなり充実しています。

巨大なハンガーが丸ごと展示棟になっています


Handley Page Victor

メインのハンガーに入る手前に、なぜか1機だけポツンと展示されていました。

ハンドレイ・ページ社が開発し、1958年から運用が開始された戦略爆撃機、ヴィクター。

ヴィッカース社のヴァリアント、アヴロ社のヴァルカンと並び3Vボマーと呼ばれる戦略爆撃機です(wikipediaより)。

でもって、ICBMの登場によりあっという間に無用の長物になってしまう哀しき3兄弟でもあります。

2階からも見学可能ですが、いかんせん遠いです。なんでそんなり奥に置いてあるの…。

近くで見ると大きさに圧倒されると共に、細々したところが興味深かったです。

それでは、メインハンガーに行きましょう。

メインハンガー。すごい広さと密度。
大小様々な航空機がパズルのように配置されています。

全部は紹介できないので、主要な/好きな航空機だけ紹介します。


Avro Lancaster Mk X

イギリスを代表する第二次世界大戦時の爆撃機、アヴロ社のランカスター。
これは好きじゃないですが、この博物館の売りっぽくて主張が激しかったので…笑。

夜間爆撃機なので下面は黒く塗装されています。
2階からもバッチリ見える位置に置かれていて、推しな雰囲気を感じます。


Supermarine Spitfire F24

第二次世界大戦時を代表する戦闘機の1つ、スーパーマリン社のスピットファイア。

スピットファイアの特徴である楕円翼は、誘導抵抗が理論上最も小さいという性能面だけではなく、美しさも合わせ持っています。

このMk. 24は1946年から生産されたもので、プロペラの翼枚数や風防などが変更されており、もはや別物のような感があります。

結局2年間で80機ほど生産されて終わりとなってしまいました。世の中ジェット戦闘機の時代だもんね…。そして戦後のイギリスは超絶貧乏だもんね…。

ランカスターが邪魔でこんな角度でしか撮れませんでした。
スピットファイアやP-51に使われた傑作エンジン、Rolls-Royce マーリン。美しい。


BAC Concorde 101

このハンガーのメイン展示と言っても過言ではない歴史上唯一の超音速旅客機、コンコルド。

展示されているのは1971年に初飛行し、テスト飛行に使われた先行量産型の101型。1974年にコンコルドの最高速度マッハ2.23を記録したもの。

機種。意外と窓が大きい。
美しいデルタ翼。胴体付近を前方に張り出すことで、高迎角時に渦を発生させ、剥離を防ぐことで離着陸の速度を落とすことができる。
垂直尾翼は意外と大きかった。安定性悪かったのかな。あと、レトロな書体がかわいい。

このコンコルドは機内の見学もできます。15分ほど並んだら入ることが出来ました。

窓が小さい
コックピット。計器だらけ。中から見ると窓が小さく視界は悪い。


BAe Harrier II

イギリス機最後の紹介はハリアーです。

ハリアーは1960年に初飛行した、世界初の実用的な垂直離着陸(VTOL)機です。イギリスだけでなくアメリカでも運用された傑作機。

ここに展示されているのは、1989年に運用が開始されたハリアーIIです。イギリスのホーカー・シドレー社が開発したハリアーを、アメリカのマクドネル・ダグラスが発展させてのがハリアーIIで、それをブリティッシュ・エアロスペース社がイギリス向けに生産したのがBAe ハリアーIIです。ややこしいですね。

複合材による軽量化や、超臨界翼型による抵抗軽減、LERXによる旋回速度改善など、初期型からの改良点は数多くあります。

ちょうどこんな感じで離着陸していたのだろうか


というわけでイギリス館の紹介を終わります。
書き疲れたので今日はここまで。次回はアメリカ館を中心に紹介します。

ではまた。

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