厄神明王と厄除けの話
筆が乗っているのでサクッと書きます。#わたしの習慣 への応募です。
・「ウンシッチカンマン」と21回、朝夕唱えること
・お花のサブスクを週1回、自分と自宅に”気”を配ること
これがわたしの習慣ですね。
厄除け
実は今年、私は本厄でして。
関西では厄除けは自分でするのではなく誰かにしてもらうのが良いといわれているので、今年の私の誕生日に、両親に厄除け祈願に連れて行って貰いました。関西の厄除けといえば兵庫県の門徒厄神様です。
実は当初、自分で全然違う神社に厄払いに行こうとしていたので、ちょっと親と喧嘩になりました。(!!)
親がいうには「これは生きている親がいるんだったら親の役目だ」と。わたしからするとめちゃくちゃいい大人が子ども扱いされて親の役目だとか言われても訳分からん好きにさせてくれよみたいな気持ちがあったのですが、親の方が「行きたいところがあるならそっちでもいいよ」と譲歩してくれて、そうなると不思議なもので「いや、自分では知らないところだし興味がある。せっかくだからそっちにするわ」と、別に喧嘩しなくても良かったんじゃね?と思いつつ、門徒厄神に連れて行って貰いました。
そうするととっても景色はいいし、近年奉納されたという様々な龍のいる壁画は龍が現代的な画風ですごくかっこいいし、色んな龍がいて自分のお気に入りを探すのも楽しいし、スマホで撮っても映えるのでSNSでも人気になっているらしく、歴史が古いお寺なのですが現代的なものを取り入れつつまずは若い人に知ってもらおうという謙虚な姿勢が素晴らしくて、もうとにかくめちゃくちゃ良かったのです。
ここでちょっと学んだのは、たぶん本厄の年齢くらいに、人間は「自分は一人前だ」と思うタイミングがきて、どこか偉そうになるのではないかと思うのです。なので、もう一度子どものような立場に立ち返り謙虚な気持ちを取り戻すために、親や恩師に厄除けをしてもらったり、友達にお願いして厄除けをしてもらったりして、頭を下げることに意味があるのかもしれないと思いました。めっちゃ反省。そして自分一人では絶対出会わなかったであろう選択肢に感謝。超良かった。そして現に今年わたしの人生は生まれ変わったように良くなってます。厄年って、生まれ変わりみたいなタイミングもあるのでは?サターンリターンってだいたい30年周期だよね?そういう星周りもあるのかも。
ご真言を唱える効果
さてここからが習慣の話になるのですが。(前置きが長い)
御祈祷をして頂いたあと、持ち帰りに頂いたのがガッツリ木のお札。そしてこれに朝・夕の2回、「ウンシッチカンマン」というご真言を21回もしくは略して7回唱えてくださいということでした。
で、21回やってます。平日は仕事に行く前と寝る前、休日はのんびり起きるので活動を始めるときと寝る前に、「ウンシッチカンマン」×21回です。
これやり始めてしばらくしてその効果に気付いたんですけれど、普段言いなれない言葉を言うのにはやはり集中力が要るのです。もちろん慣れてはくるのですけれど、朝の仕事へ行く前に「ウンシッチカンマン」×21回となると、ちょっと一呼吸、吸ってからでなければ言えないし、この21回の間に自分自身の祈りに集中することが出来ます。すると、どんなに朝バタバタしていたとしても、この一呼吸で気持ちを落ち着けることが出来るし、言い終わった後は「よしっ、行ってきます!」と静かに気合いが入るんです。不思議。
そして続けるうちにもう一つ気付いたことがあって、それはその日の体調など自分のコンディションによって、この21回を一息で言い切れることもあれば言い切れなくて息継ぎが必要になることもあるんです。毎朝同じことをしているはずなのに、なぜか今日はしんどいなとか、今日は勢いはあるけれど興奮気味だなとか。それが分かるということは、「今日はあんまり体調良くないから無理せんとこ」とか「今日は気合が入りすぎているから、リラックスすることを心がけよう」とか、自分で自分の厄を避けられることに気付いたんですよね。
これが実はめちゃくちゃ良くてですね。古いやり方だと思うし、昔の人の知恵なんだろうな。ほんと誰が考えたんだろう。お金も掛からないし、別に時間もそんなには掛からないんです。朝のバタバタがあっても電車に乗り遅れるほどの時間が要るわけではないし、むしろ一呼吸置けることでその日一日のパフォーマンスがぐんと上がる。上がらない場合は体調に気を付けようと無理をせずに済む。これめちゃくちゃ厄除けになってますよ。
寝る前にやるのも基本的には同じで、その日一日が無事に終えられた感謝と、頑張った自分をちょっと労わる気持ちになれるし、なんだかすごく穏やかな時間。これをやってまだ日中の興奮状態が残っているなと感じればヨガや瞑想を寝るまでに追加しますし、疲れていると感じたら自分のケアをします。すごい。厄年終わってもたぶんこれは続けると思う。
生花を活ける効果
ちなみにお札を祀ったのもあって、お花のサブスクも始めたんですがこれもめちゃくちゃ良いです。週1届くのですが、小さいブーケでも部屋が明るくなるし、生花を管理することで自宅の”気”とか”エネルギー”みたいなものにも気を配るようになりました。お花の種類や時期によって水が早く濁ったりもするし、なんとなく”気”が淀んでいるというか、自分が元気じゃないときは不思議と花も早く傷んでいくような感じがします。なのでお花の状態をみて、「あ、わたしにも部屋にも気が足りないかも…」とか、そういう一種のバロメーターになっています。逆にいうと、傷んだお花がそのままになっていたり、水の入れ替えに気を配れていなくてお花が早くにダメになるときは、自分が元気でなかったり余裕がなかったりするんだろうなと思います。
厄除けの本質
厄除けのイメージって、なんか怖いことや大きいことがボンッと来るからその前に神様にやっつけてもらうみたいなことを最初思ってたんですけどたぶんそうじゃない。
大難は小難に、小難は無難に、というように、自分で自分の身を今一度正して、大きなことにならないよう未然防止に努めましょうということなのだと思います。でも、それはそうですよね。それでもどうにも出来ないことがあったとしても、厄除けに連れて行ってくれるような周りがいれば、周りの人が助けてくれるから安心しなさい(そして感謝しておきなさい)ということでもあると思うし、周りには「こいつ厄年なんでなんかやらかしたらヨロシクぅ!」という事前告知みたいな意味もあるのかも(笑)
厄神明王様ご自身もたぶんなんかしてくれてるっぽいけど、わたしにはこれ以上はわからんかった。来年お礼参りに行けば分かるのかもしれないと思うと今から来年が楽しみです。あ、そうやって歳を重ねることを楽しみに思えるのが既に前向きになれるという効果かもしれない!いいですよ、厄除け!