ドイツ、実習先の幼稚園2023/24
2023年の職業訓練生としてのデビューと共に、実習先を変更。
小さくてアットホームな雰囲気の普通の園で、働いてみたかったので、今の園に決まる。
実習先探しスタート
ドイツに長いからというのは言い訳で、終わりのないように感じられた試験に精神的に疲れ果て、実習先探しとテスト勉強を同時進行できなかったために、7月半ばスタートとなった。
締め切りは8月1日。
2週間しかない。
当然、自分が(オンラインからチェックして)いいなと思う園は既に満員。
普通の園だけでなく、かねてから興味のあった農場幼稚園、森の幼稚園、モンテッソーリ幼稚園や学童なども視野に入れた。
が、正直全ての園に面接と体験しに行くのは時間的に余裕がなかったので、3つに絞る。
近いが生活圏が重ならない園と近いが学区がお隣の学童、生活圏も学区も重なる幼稚園に絞った。
面接だけで決めることもできるが、チームで働くのでお互いに合うかどうか見るのは結構大切なことで、私は朝からお昼まで見学。学童だけは午後1時からの見学となった。
ここで、幼稚園や学童の1日の流れを知ることができるので、丸1日見学する人も多い。
近くの幼稚園(生活圏内、学区内)
ここは、市立の幼稚園で、保護者からは保護者からは良いと評判の園。家から徒歩10分。園長先生もなかなか普通で話しやすい。
手違いがあり、募集しているのは3歳未満児のクラス。迷ったが一応見学してみることに。
赤ちゃんだから、人見知りする子と、自分を見て欲しくてすぐに膝に座ろうとする子など色々いる。一緒に朝ごはんを食べた。
その日はオープンデーと言って、子供達はどこのクラスに行っても良いことになっている。3歳児未満も3歳児以上もごちゃ混ぜ。
というわけで、流れがあまりわからなかった。見学しているクラスの先生が妊娠しなければ、3歳児以上のクラスでも実習可能という。というわけで、3歳以上児のクラスにも行ってみる。
クラスリーダー(クラスでの責任者)はポーランド人女性で、話が合った。波長が合う感じだから、来てくれたら嬉しい、と。
園長先生からはその場でOKをもらった。
結局、私はここを選ばなかった。小さいところを体験してみたかったのと、もし3歳未満児のクラスで誰か妊娠した場合、そちらに異動する可能性が高いから。
毎日働けくなら、自分が楽しいと思う幼稚園がいいからだ。
学童(生活圏内、学区外)
ここは、学童が2クラス、幼稚園1クラスの小さな園(いや、施設?)。
教育学的にはあり得ない、と、保育士やソーシャルワーカー系のバックグラウンドがある親からはすこぶる評判が良くない園だ。そういうバックグラウンドがない親からは、良いという評価のつく園。
え、どうして、そんな園を選ぶかって?
近いのと、自分の子が通う学童と夏休みがカブり、楽だから、である。
幼稚園は、まだ人材確保がクリアではないということで、学童になった。宿題見るというのがメインで学んだことを実践するのが難しいと、クラスメイトから聞いていたので、実習先にしようとは思ってはいなかった。
本当は、学童で働きたくてこの道を選んだのだが…
基本、25人の児童に対し2人(保育士+アシスタント先生)でケアをする。外国人の私が言うのもどうかと思うが、二人とも外国人でドイツでの教育学を学んではいないそう。しかも、実習生を取るのは今回が初めてだということ。
もう、この時点で、ここはないかなと思い始める。
学校で何かわからなかったりした時、同じ経験をした人の方が、より良いアドバイスをくれる。(気がする)逆に全く経験がない人だと、その人が理解した範囲でしかアドバイスを望めないので、それが学校が求めているものかどうかはまた別だ。
話が弾んだのと、アシスタント先生(クロアチアで教師だった)が、私が通ったコースに関心を寄せていたので、かなりたくさん話した。
児童も、可愛い。
日本について色々聞いてくるし、Phase 10 というカードゲームで盛り上がった。
しかし、ここからはお断りのメールが来た。自分から断らなくていいことにホッ。
幼稚園(生活圏外、学区外)
教会系列の少し離れた幼稚園に、お試しで行ってみる。行ってから気がついたのだが、行きたいなーとチェックしていた幼稚園だった。
その日は、年長さんが牧場へ遠足に行き、泊まる日で、いつもの風景というわけではなかった。園長先生には、違う日にした方がいいんじゃないか、と言ったのだが、皆が集まるのがその日だけだから、と押されてしまった。
実際、ガヤガヤしていたし、慣らし保育中の子もいて、お邪魔虫に自分が思えた。
子供達は、私に興味津々。
5歳の女の子がダンスを披露してくれた。かなり長く、彼女のショーは10分以上も続き、クネクネとものすごいセクシーダンスで正直驚いた(笑)
何を見たらこんなセクシーダンスになるのだろうか。
グループリーダーは、ドイツで育ったポーランド人。私はポーランド料理のビゴスが大好きなのと、親友と呼べる友達がポーランド人なので親近感たっぷり。
お泊まりにいく前で、大変だろうにきちんと私の相手にもしてくれた。
園長先生は、経営学にいそうな私の苦手なタイプ。幼稚園に私がもたらす利益は何か等聞かれ、あまり私個人について知りたいという感じではなかった。
私が答えたのは、運動、音楽、実験と自然素材を使った工作。
園内はごちゃごちゃしていて、まさに私が想像する幼稚園。園庭の至るところに大きな石があったり、高低差がある地面、階段があったり、自然そのまま。あまり手入れが行き届いていない庭と言ってもいいかもしれない。そこも、ゴチャゴチャ感もかなり気に入った。
実習生を受け入れるのは、私が初めてではなく、毎年実習生を受け入れているという。
(ここで、それがBerufspraktikantなのか、きちんと聞くべきだった。今までずっとPIAだったらしい)
ここでは、最後の挨拶前に既にOkをもらった。もう、この時点であなたに決めた、と。
結論
結局、私は教会系のゴチャゴチャした幼稚園を選んだ。
実習生を去年以外、毎年受け入れていていて、グループリーダーは、実習生が何をすべきかわかっていることと、グループがバイエルン州でErzieherの教育を受けている人で成り立っていることも決め手だった。
もし、自分のAnleiter(実習生を指導する人)が、QuereinsteigerプログラムでFachkraftになった人や外国で勉強して認定を受けた人の場合、長年実習生を受け持った経験のある人以外は、実習生が何を教わるか、学校の目的が何かわからないので、あまり良いアドバイスをもらえないのではないかと思う。
また、この点についてはそのうち書きたい。
実習先には、実習生をきちんと受け持った経験がある園、またはBY州で同じ道を歩んだ人がAnleiterになるクラスを選ぶべし。
だからと言って、良い関係を築けたりアドバイスをたくさんもらえるかは、別の話。
また、個人的な意見では、生活圏外の幼稚園がいいと思った。
もし、誰かに見張られていると思うとちょっと嫌だからだ。
たまに信号じゃないところを横断した時に
見られたくない…
(前の幼稚園で、赤信号に変わる時、斜めに道路を横断したのを同僚に言われた…見本じゃなきゃいけない、と…)