葬儀で、イヤな思いをする人を減らしたい!
時代は変われど、都度、新手の商法は登場していると思います。
葬祭業者の過剰請求あれこれ
昔は、相談者の家に上がり込んだ際に家財道具を見て、
〝その一家に出せる最高の額を見極めること〟が、
葬祭業者として一人前になることだなんて言われていたこともありました。
コロナの最中、消毒費だけで70万円も請求した業者もありました。
東京あたりでは、「亡くなる人が増えて火葬場がいっぱい」という理由で、一週間も先にならないと火葬ができないと主張し、ドライアイス代など〝ご遺体管理費〟をたくさん乗せる業者もあります。
早朝や夕方にかかる時間帯なら、都内でも火葬炉は空いている!
じつは「火葬場にアキがない」というのには、からくりがあります。
葬儀屋さん的には、あえて説明を省いて混雑する時間帯を〝良識的な火葬タイム〟としていて、「その良識的な火葬タイムには空きがない」という話であったりします。
私は、生活保護や身寄りがほんとうにない顧客の直葬に立ち会うことも多いのですが、朝一番(9時~)とか最終の時間帯(14時半とか15時~)であれば、たいていお釜は半数以上〝空いて〟います。
葬式をやるのは、誰のため?
葬祭カウンセラーとして終活セミナーなどでお話ししていると、
〝死んだら何もなくなる。そこに、お金をかけるのはもったいない〟
とお考えのかたが非常に多いのを感じます。
でも、葬式って誰のためにやるのでしょうか?
亡くなった当人は棺の中にいて、何を感じることもありません。
参列した人々が、突然の別れ、あるいは長く続いた介護などの幕引きとして、人間関係が変わることについて〝納得するための場〟だと思います。
つまり、亡くなってゆく人のためというよりも、遺された人が死別について納得するための儀式であるということを、ご理解いただきたいのです。
葬儀を簡略化すると、社会が乱れる⁉
30年前は、通夜の晩に夜半過ぎまで、大人たちは故人の思い出話をしていたものです。
小さな子どもたちは眠い目をこすりながら、隅のほうでミニカーで遊んだりしていました。
「死んだとき、こんなに大勢寄り集まって噂話をするのか」
と驚く子もいたでしょう。
敏感な小中学生なら、
「人さまから後ろ指をさされるような生きかたは、できないな」
と心に刻むこともあったでしょう。
じっさい、離島の出身で、荘厳な祖父の葬式をみて、
「どんな仕事に就いたとしても、人から感謝される生きかたをしよう」
と決意したという青年に出会ったこともあります。
ひとりの人が、多くの仲間にみとられて最期を終える、ということに立ち会っていた時代には、
「(誰にも見られていなくても)ずるいことはしない」
といったあたりまえの倫理が、もう少し日本社会全体にあったように思うのです。
葬祭を学ぶと、人生の目標がみえる!
人がどのように葬られ、その後いかに供養されてゆくのか。
その歴史を知ることで、「人は、死んだら終わりではない」(=参列した人々の記憶に残りつづける)ということがわかります。
弔いを知ることは、人生観を確立することにつながります。
✔終活していても、目的がみえないかた。
✔引退して名刺の肩書きがなくなったら、不安でしかたがないかた。
✔親族の葬儀で、とまどいたくないかた。
✔親戚や友人からの葬儀供養の相談に、適切に答えられるようになりたいかた。
✔終活相談を受けるお仕事のかた。
そのような皆さまに、ぜひ私と同じ「葬祭カウンセラー」の学びをオススメします。
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