妹の結婚式に参列して
昨日、妹の結婚式に参列した。私も未婚で、親族の結婚式は初めて。どんな感じだろうとソワソワしながら迎えた昨日。未だに心のソワソワが止まなくて、文字に起こそうと思う。
妹は、2個下。私は3人きょうだいの長女で、妹のほかに弟(4個下)もいる。
妹は、私とは性格が正反対。真ん中っ子っぽくて自由人。それでいて、人の感情の機微によく気づき、みんなから好かれる子。顔が学校イチ可愛い、とよく言われていた。ダチ一生!という感じで、いつもグループの中心にいる。運動神経抜群、50m 6秒台で走る。
対する私は、theお姉ちゃんという感じで、しっかり者に育った。親友はいるが、グループは苦手。感情表現が苦手で、自分で対処しがち。運動はまずまず。顔にもそんなに自信がないし、妹より出来たのは、勉強くらいだろうか?
学生時代、そんな妹のことを羨ましいと思ったことはなかった。いつも友達を沢山家に連れてきて、騒いでる姿をみて「寝れない!」と憎んだり、夜中に車を走らせて友達のところに行く姿を見て「不良か!」と思ったり、そんなんだった。私は真面目に勉強して、昼間に友達とランチして、彼氏と落ち着いたデートをして、それで良かった。
性格も違うし、趣味も違う。なんなら起きてる時間も違うし、顔も合わせなくなった。高校大学くらいから、ほとんど会話しなくなった。小さい頃は、きょうだい3人でよく遊んでいたし、中学くらいまでは、お互いの友達が家にくると一緒に遊んでいたから、ちょっと寂しいなという気持ちはあった。不仲なことが、ずっと心のすみっこに。
そんなこんなで大人になり、昨日の妹の結婚式。いつも以上に可愛い妹。世界中の誰よりも上手な笑顔。でも、優しくて、感受性がとっても豊かで、両親とバージンロードに立った瞬間に、肩を震わせて泣いた妹。(父が泣くところでは?と思ったけど、泣いてたのは妹と母と、私。母譲りの感受性の豊かさのようだ)
かわいい顔がすでにぐしゃぐしゃ。でもみんなの前に立ったら、女優みたいに涙を止めて、歯を見せてキラキラと笑った。なんて人だ。
披露宴にて。沢山の賑やかな友人に囲まれる妹。これまで「写真撮影の時間って、いる?」って思ってたけど、みんなが妹と幸せそうに写真を撮っている姿を見て、妹ってすごい人だと、改めて思った。親族だから出しゃばれなかったけど、わたしも撮りたかったな。そんな気持ちになったのは初めてだ。
そのあとのお色直しの中座で、妹が指名したのは、私と弟。まさかでビックリ。とても嬉しかった。でも妹の前では素直に泣けないし、一言求められた私は、うまい言葉を言わないと!と、また長女になる。それなりにまとめて、3人で中座へ。うまくやらなきゃ、ドアはあっち、ちゃんと誘導しなきゃ。いつまでも長女のわたし。妹の前では、姉の仮面が脱げない。
お色直し後の妹は、深緑のドレスで登場。綺麗すぎて、びっくりだよ。
友人からの手紙でも、号泣。両親への手紙でも、号泣。そんなまっすぐな妹が、かわいかった。両親への手紙の内容は、私が両親に思う気持ちと一緒だったりして、あ、同じように幼少期を過ごしてきたんだな、って思った。やっぱり私たちきょうだいなんだな。
最後まで妹らしくて、沢山の友人に囲まれていて、すごく羨ましい気持ちになったよ。でも、こんな妹がいるのは私だけだから、自分に自信持っていいかな。
長い間、ずっと話してなかったけど、これを機にちゃんと連絡取ろうと思った。妹は来月から旦那さんと上海に行ってしまうみたいだけど。
わたしも、妹みたいになりたいな。強くそう思った。なれないけど、自分なりに前向きに。生きようと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?