筋肉は四十代から落ち始める【ウォーキングは健康長寿の大王だ】(2-01)
健康に最も良い歩数は、1日8,000歩である。
しかしカロリー消費という側面から考えると、1日10,000歩くらい歩けば、カロリー過多にはならないだろうと思う。
結論:無理なダイエットより、1日10,000歩くらい歩き続ける方が効果的である
加齢による基礎代謝の低下
人間は三十代を過ぎると、基礎代謝が低下し始める。
基礎代謝とは、生命を維持するための必要最低限のエネルギーのことだ。
中年になると基礎代謝が低下して、栄養素をエネルギーとして燃焼する能力が次第に衰えてくる。
要するに同じものを食べても、若い人より中年の人の方が太りやすいのだ。
筋肉の衰え
加齢による基礎代謝低下の大きな原因は、筋肉の衰えである。
基礎代謝の低下と筋肉の衰えは、同じようなカーブを描く。
特に四十代になると、筋肉の衰えが顕著になる。
同時に基礎代謝の低下も大きくなる。
筋肉が衰えて基礎代謝が低下し、燃焼されなかった脂肪が身体に蓄積することが太る原因だ。
歩くことで解決する
では、どうすればいいのだろうか。
単純に筋肉を鍛えて増強すればいいのだが、やり方を間違えると続かない。
筋肉は簡単には増強できないからだ。
効果的な方法を提案したい。
大きな筋肉を動かしてカロリーを消費させ、その筋肉を衰えさせないようにすればいい。
つまり、『歩く』ということだ。
大きな筋肉は足に集まっている。
足の筋肉は、身体全体の筋肉の7割を占めているのだ。
さらにウォーキングにより肩甲骨を動かすことで、上半身の筋肉も動員できれば、全身の筋肉の9割を動かす動作ができる。
歩くだけで足の大きな筋肉が動き、大きなエネルギーが消費される。
歩き続けることで、この大きな筋肉も維持される。
まとめ
いつまでも若々しく健康に過ごしたいなら。
加齢による基礎代謝の低下を、できる限り抑える必要がある。
そのためには無理なダイエットより、歩き続ける方が理にかなっている。
さらに付け加えるなら、筋肉を劣化させないためには、栄養の摂取が大切だ。
心身の健康のためには、『きちんと食べてしっかり歩く』必要があるのだ。