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歩くと骨が丈夫になる【ウォーキングは健康長寿の大王だ】(2-05)

更年期を過ぎた女性に対するアメリカの調査がある。

ウォーキングを週3回、1日あたり1時間程度して、一年から三年後の骨密度を測定したところ、骨密度は明らかに向上した。

その後の追跡調査で、ウォーキングを含む運動をやめてしまった人は、カルシウムとカルシウムの吸収を助けるビタミンDを摂り続けても、わずか1年で元の骨密度に戻ってしまったと報告されている。

結論1:女性の方が骨粗鬆症になりやすいので、男性よりウォーキングが欠かせない

結論2:運動不足、過度の飲酒、喫煙も骨を弱くする


女性が骨粗鬆症になりやすい理由

腰の曲がったシニア女性をよく見かける。

腰が曲がるのは骨粗鬆症が原因なのだが、そもそも女性の方が骨粗鬆症になりやすく、かつ若い年齢で骨粗鬆症になりやすいためだ。

男性が骨粗鬆症を心配しなければならないのは、七十代後半といわれているが、男性の平均寿命が尽きるころ。

これが腰の曲がったシニア男性を、あまり見かけない理由だ。

一方、女性は五十代前半で腰が曲がる心配をしなければならない。

女性ホルモンが影響しているためだが、ならば女性は、意識して骨を丈夫に保たなければならない。

男性も、骨の強化は意識すべし!

男性は骨のことは心配しなくて大丈夫だと受け止められては不本意なので、付け足したい。

骨をもろくするのは骨粗鬆症ばかりではない。
運動不足、タバコの吸いすぎ、過度の飲酒なども骨を弱くする原因だと考えられている。

心当たりのある人も多いと思うので、注意喚起したい。

歩かないと骨も弱くなる

骨密度を高めるためには、骨の成分であるカルシウムを摂る必要がある。

女性も男性もホルモン分泌が少なくなると、骨からカルシウムが溶け出してしまう。

これが骨を弱くする原因なのだが、カルシウムを摂るだけでは骨は強化されない。

カルシウムの吸収を助けるビタミンDと、ビタミンDの働きを強化する太陽光を浴びる必要がある。

それと運動が欠かせない。

運動はウォーキングがお勧めだ。
特に運動習慣のない人は、朝日を浴びられる時間帯に、気晴らし散歩から始めてみてはいかがだろう。

まとめ

カルシウム飲料や栄養補助食品、各種ビタミンが手軽に買える世の中だ。

清涼飲料水を飲む感覚で、カルシウムを補給することができる。

飲むだけでカルシウムが補給されたことは間違いないが、これだけでは身体を素通りしていくだけだ。

大地を踏みしめて歩き、ウォーキングの衝撃を骨に与えなければカルシウムは吸収されない。

寝転んで、テレビを見ながらカルシウムを補給しても、骨は丈夫にならないのだ。

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