【健康になるウォーキングを実践しよう】奇跡の研究と謳われた中之条研究のポイント3選(2−15)
「歩くことは健康に良いけれど、歩きすぎは良くない」
と示した中之条研究について執筆します。
東京都健康長寿医療センター研究所の青柳幸利先生が中心となって、群馬県中之条町の住民5,000人に20年間にわたって調査した結果、
「1日8,000歩、そのうちの20分間は中強度の歩行(早歩き)」
が、もっとも多くの病気の予防に効果があり、健康と長寿につながるという事実がわかったのです。
中之条研究は、世界中から「奇跡の研究」「中之条の奇跡」と称賛を浴びています。
結論:①1日8,000歩がもっとも健康になる、②1日1万歩は歩きすぎ、③認知症予防に限れば1日5,000歩で効果がある
中之条研究のポイント
研究から導き出された『病気にならない歩き方の黄金律』
歩き方の黄金律:
1日8,000歩以上歩く(そのうち20分以上は中強度の速歩き)
を実施することが健康寿命の延伸に効果的である効果:
毎日の歩数が2,000歩未満の人に比べて、上記の歩き方をする人は、さまざまな病気を予防できるがんの有病率が4分の1、心疾患が12分の1、脳卒中が15分の1
要支援や要介護、うつ病、認知症、骨粗しょう症の有病率も低い
1日1万歩も歩く必要はない
1日1万歩をウォーキングする人が、1日8,000歩のウォーキングの人と比べて勝るのは、メタボ解消効果だけ。
もっと言えば、歩数が増えるに従って免疫力が低下して、かえって病気にかかりやすくなることが指摘されています。
要するに、『歩きすぎはかえって良くない』のです。
認知症予防には1日5,000歩で効果がある
認知症に限り、中之条研究の成果を紐解くと
1日5,000歩以上歩く(そのうち7分30秒以上は中強度の早歩き)
という生活で、予防効果が見られたそうです。
運動習慣のない方でも、1日5,000歩なら歩けるような気がしませんか?
まとめ
最後に付け加えさせていただくなら、中強度の速歩にポールウォーキングは最適です。
肘を後ろに引く動作や歩幅を広くする動作は、ポールを持つことで自然にできます。
さらに体幹を鍛える上半身の『捻り』動作が加わり、全身の筋肉の90パーセントを稼働する運動になります。
ポールウォーキングの敷居が高ければ、普通のウォーキングで早く歩いてみましょう。
そして、まずは1日5,000歩を目指して、ウォーキングしてみましょう!
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