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本人直撃】権利収入と洗脳を組み合わせたマルチ商法の実態

ことの発端は音沙汰のなかった先輩からの突然の着信。5年ぶりに何かと思えば「久しぶりに会って話がしたい」っと言い始める。詳しく理由を聞いたがはぐらかされた。怪しげな香りが漂いつつも昔のよしみもあったので余計な詮索をやめ、とりあえず会うことにする。

喫茶店につくとずいぶんかしこまった装いで先輩が現れた。しばらく雑談を続けてみるが、いつになっても本題が掴めない。もしかすると純粋に疎遠になった私を気にかけてくれただけで「元気な姿を見たかっただけ」なのかも知れない。疑り深い私の心が人のやさしさまで疑いだしたか。こりゃ反省せないかんと恥じていたところ会話が突然、沈黙に入る…「実はいま…本業と別に副業を始めてさ…」予感は悪い方が的中した。マルチの勧誘である。すると先輩は信じられない言葉を発する「ちょうど僕のアップが駐車場にいるから一緒に会ってくれない?ほんとスゴイい人だから」ここで私は確信した。嵌められたのだと。この計画的かつ組織的、策略に怒りと悲しみで震える一方、それと同時に、この悪質性を世に訴えるチャンスだと思った。おや、どうやら先輩のアップが席に到着したようです。

(騙し討ち勧誘は長期的に不利益になると指摘するがアップは屁理屈で正当化する。※実際の会話は動画にて)

目的を隠して誘い出し勧誘する行為は特定商取引法で禁止されてる。彼らがそのことを知らないとは思えない。なぜ彼らにとって法律が難しい話になるのでしょう?その理由は洗脳と権利収入の組み合わせがマルチの基礎にあるからです。彼女が騙し討ちを正当化する理由について①考え方は人それぞれに違う②騙し討ち勧誘でも受け入れてくれる人もいた。だから騙し討ちが絶対悪とは限らない。っと言っている。お分かりの通り彼女は正常な判断能力を失っています。個人的、かつ限定的な結果論だけを前提とし、自分の利益につながった事例だけを強調することで他全体の被害を正当化している。無論、騙せた人がいたからと言って騙していい理由にはなりません。どうも勧誘の時点までは騙されている違和感に薄々感づけていたようですが、加入してからは自信満々に誤魔化すようになっている。

他人を嵌めるような組織にいながら自分だけは騙されないと本当にお思いですか?大まかにいうと洗脳とはカリスマ的指導者の影響を受け合理的な判断が出来なくなり過激な思想に陶酔した状態。そんな彼らに組織で聞かない話をしてしまえば、すぐに混乱が生じ理解しがたい話に聞こえてしまう。特定の集団が不当な利益を目的に嘘をつこうと結託した場合、それは文字通り詐欺グループです。価値感覚まで蝕まれ人を金の道具としか見れなくなっている。彼らは嘘がめくれた瞬間に、どれだけ高いコストを支払うことになるのか、その後の関係修復がどれだけ難しいことになるのか、お金のことばかりを考え事の重大性が分かっていない。

同じタイミングで同じ店にアップが待ち構えているのが偶然?考えれば分かる。マルチの話を切り出す瞬間、急に目が泳ぎ出したのは後めたい気持ちがあったから。共感すれば分かる。裏切りを一度でもすれば、その後どれだけ弁明されようが腹が立つ。信頼すれば分かる。目の前にいる人間をモノのように操作しようとする愚かな発想で壊れたテレビのように喋られても、その口先には既に愛想が尽きている。百歩譲って「ごめんなさい。怖くて嘘をつきました」と事態に向き合うならまだ芽は残る。だが今回のように白々しい幼稚な言い訳。あなた方がお金を手に入れるのは社会で最も最後であるべきです。さて、次はマルチの具体的な事業性。つまりは権利収入がどのようにして実現されるか語り合うことになりました。
(欠陥のある収益構造を指摘するがアップは実態をよく理解していない。※実際の会話は動画にて)

彼らは数字の話を多く語り、プロセスについてはあまり触れない。というか、よく理解さえしていない。数字は嘘をつきませんが詐欺師よく数字を使う。これをガンマンの偽証といいます。あなたの目の前に「俺は狙撃の名手だ」と語るガンマンが現れる。彼は納屋の弾痕を指差し「百発百中だ」と主張する。受け手は結果だけを見て"コイツは凄い“とイメージが浮かぶ。しかし、実はこのガンマン、あなたが現れる前に適当に発砲し、その後で的を書き足している。

マルチのプレゼンやセミナーでは素晴らしい結果を大々的に発表し、そこにビジネスっぽい理屈を書き加え、その背景には触れず、実際の有益性を錯覚させる。非常に厄介な点はあなた(聞き手)には結果しか見えないのでそれが妥当である可能性も排除できないということ。判断に必要な情報は全て相手(話し手)だけが握っている。初めてプレゼンを聞いた人なら「もしかして2、3人入れるだけで権利収入が得られる?」っと夢見るかもしれません。でも、実態はこうです。権利収入を得るためにはセールスよりもリクルートの方が重要。このふたつは抱き合わされているため混同しない方がいい。セールスは売ったら 終わりますが、リクルートは雇ってからが始まり。給料もなしに部下を働かせるためには憧れの存在にならないといけない。だから尊敬される上っ面の自己プロデュースが欠かせない。もしスキャンダルが発覚して立派な人のイメージが崩壊するとグループは蜘蛛の子を散らすように崩壊する。だから勧誘は質よりも量が大切。質のある人間は言動の矛盾に気が付きやすいから操作しにくい。一方、身寄りがなく世間知らずで、心にダメージを抱え、明確な自我は持っていない人。そんなタイプなら多少のほころびが出ていても気付くことなく一生懸命働いてくれる。それと勧誘の時に覚悟しておいた方がいいのはほとんど人は社会性が備わっているため屁理屈で押し通せない。みんなから怒られたり嫌われたり噂されたりして誰も一切、協力してくれない。真っ当なお仕事なら当然起こる紹介なんかも絶対ない。だからたったひとり孤独な成功の道を歩み続ける覚悟を持ってほしい。迷ったらマルチ仲間を頼るといい。同じ夢と金で繋がった絆は、君の迷いを自己啓発的助言で癒し取り除いてくれる。それで何年かかるかは分からないけど数百人のグループをつくれば素人詐欺集団が完成し、夢の既得権益が手にはいる。最初のプレゼンとずいぶん印象が変わるでしょう。

洗脳は言って解けるわけではありませんが、言ってあげないと味をしめて社会にどんどんと侵食していく。子供に正直さを教える前に大人は正直な社会を作る義務がある。彼らが嘘つきになれてしまったのは正直にぶつかってこられた経験がほとんどなかったからなのかもしれない。目を見てガチンコで目を覚ませと言ってくれる人がいなかった。今度、マルチと出くわし裏切られたときは愛想を尽かさず向き合って話し合いましょう。「言っていることがおかしい」と。正直であることは他人を傷つけ時には自分も傷つける。でも、その代わりに人生最大の気付きが得られるかもしれない。

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