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違法じゃないの?!「無断で動画撮影」がお店にもたらすリスクの話
私が初めてお店を開いたときって、ちょうど「1つのお店に1つのホームページを持とう!」などと謳われ始めたころでした。
若くてローンが組めなかった私は、Webサイト作成に現金で100万を超える代金を一括で支払ったのを覚えています。
今では難しい知識なしにWebサイトを自作できる格安のサービスがたくさん出ています。SNSの台頭によって、無料で自分のお店を宣伝することも容易です。
あるいはこれらのようなツールを持たなくても、良い商品やサービスを提供すればお客さま発信で情報がどんどん世界へ広まる時代になりました。
しかしながら、そのような便利な世の中になれば、当然ながら不利益な面も出てきます。
閲覧数やいいねを稼ぐためにやって来ては、無断で店内を撮影し、晒すようにネット上へアップする行為がそのひとつです。とりわけ最近気になるのは、一部のユーチューバーやティックトッカーによる「動画撮影」なのです。
コンテンツ制作のおもちゃにされる飲食店
先日、ある3人組ユーチューバーが、レビューのないお店にレビューを書こうという(なんともお節介な)企画を立ち上げ、一軒のうどん店に足を運んだ動画が話題になりました(すでに削除済み)。
彼らは、入店するとそれぞれバラバラのメニューをオーダー。年配の女性オーナーは、ワンオペで回しているため時間がかかることへの了承を彼らに求めます。
彼らは了承はしたものの、1品目のメニューが出てくるのに40分ほど掛かってしまった点をマイナス評価。うまいうまいと言いながらも、帰りの車内では、カツ丼の端っこが切り落とされていたことや帰り際にお菓子を渡されたことなどにケチをつけてボロカスに文句を言い、最終的な評価は「2」としました。
この動画は瞬く間に炎上し、その後3人は自身のチャンネルで謝罪動画を公開。幸い店主の女性はこの騒動について全く認知していなかったようで、件のあとも平和に営業を続けているようです。
飲食店を経営しているものからすると、こんなの迷惑以外の何ものでもありません。見る限り、お店の対応に全く問題はないのです。だからこそネタ化するためにあえてマイナス点を作り出した印象で、それらのほとんどはただの言い掛かりです。
店を無断でコンテンツ作成のためのおもちゃにされ、酷評されたあげくネットで低評価を付けられる。このお店が何か悪いことでもしたでしょうか?
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