正直な商売をするにはどうすれば?
仕事柄もあっていろんな飲食店に足を運んでいると、ときどきメニューが極端に少ないお店に出会うことがあります。
一種類しかないラーメン店とか、コース料理のみのレストランとか。
知人が経営しているあるお店もそうです。
その日に仕入れた新鮮な魚を使った料理が数品と、通年のアラカルトが数品。A4サイズ1枚に収まるほどのメニュー数しかないんですが、どれをたべてもとびきり美味しくて、メニューが少ないと不満に思ったことは一度もありません。
ああいうお店を見ると、私は経営的な目線ですごく羨ましく感じます。
売りたいものを売りたいように売りたい価格で売りたい人にだけ売る。
彼らは総じてめちゃくちゃ正直な商売をしているように見えるのです。
商売をしている人なら誰しもこうしたやり方が理想だと考えるのではないでしょうか。
そこで今日は、正直な商売をするにはどうしたらいいのかを考えてみたいと思います。
正直な商売ができない事情
正直な商売とは、自分たちが本当に売りたいものだけを売ること。
自慢の醤油ラーメンを売りたいと思ったら、味噌ラーメンや豚骨ラーメンが好きな人のことは無視して、醤油ラーメンただ一品だけを売る。しかも自分たちが思う適正価格で売る、ということです。
ただこれをできる人ってそうそういません。
どうしても、味噌ラーメンや豚骨ラーメンが好きな人も取り込みたくなりますし、唐揚げやミニチャーシュー丼も提供して単価を上げていきたいし、2軒となりのラーメン屋より10円でも安くしないとお客様がきてくれないんじゃないかと不安になったりもする。
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