自営夫と共に働きつつ、自らのキャリアをつくるには?
夫が継いだ飲食店の女将になってはや8年が経ちました。
自営業の夫と結婚し、同じ職場で働いている私は、どうやら20〜30代の女性が抱きがちな「キャリアへの不安」とは無縁に見えるようです。
夫の店で一生働くことを選んだ私に、なにを悩む必要があるのかと思うのでしょう。
でも実際はまったくそんなことはありません。
私の場合は店に入ってから3年ほど、年齢にすると30歳ぐらいにしてやってきました。
「私の人生、このままで終わっちゃうの?」
同じ年頃の女性はこの時期、出世して部下を持ったり、より高みを目指して転職したりと、確実にキャリアを積み上げていました。
ところが私といったら、もう毎日の仕事なんて目をつぶってもできるぐらい慣れていたし、出世どころか出張すらないし、支店は絶対に出したくないっていう夫の意向も知っている。
変わり映えしない景色の中で変わり映えしないお客さまを迎え、いつもと同じメニューをいつもと同じように出す。
この状況が自営業者に取ってどれだけありがたいことかはわかりつつも、どこか物足りないというか、このままでいいんだろうかという漠然とした不安があったんですよね。
こういう女性、私だけじゃないと思うんです。
そこで今日は、自営夫の元で働きながらも自らのキャリアを作るにはどうしたらいいか、そのヒントになりそうな事例をいくつか見ていきたいたいと思います。
コミットの度合いを増やして経営側にまわる
自営夫と一緒に働くといっても、そのコミットの度合いは人によってまちまちです。
中には、経理だけやる、ランチだけ手伝う、のように、全体のほんの一部の業務のみ担っている人もいるかと思います。
もしそれで物足りなさや焦燥感を抱いているなら、思い切ってもう一歩二歩、踏み込んだ関わり方をするのはどうでしょう。
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