某スープ屋さんはなぜ「お子さま歓迎」の方向に舵を切りはじめたのか
つい先日、こんなツイートが炎上していたのはご存知でしょうか。
スープストックトーキョーが、今まで一部の店舗でのみ行っていた離乳食の提供を、来週から全店舗で実施すると発表したツイートでした。なんと無料提供だそうです。
このツイートを見た子を持つ親からは、「素晴らしい!」「神!」と歓喜のコメントが多数寄せられていました。
離乳食期の子どもを連れて外食するのってけっこうハードルが高いですから、これはママパパにとって嬉しい取り組みであるのは間違いないでしょう。
ただ一方で、「子どもがいるとうるさいし汚いからもう利用しない」「1人でゆっくりできる店が一つなくなった」など否定的なコメントも多く書き込まれているのを目にしました。
行かないと決めたんなら黙ってればいいのにね、と大阪の某喫茶店の店主さんと話しつつ、でもどうしてまたスープストックトーキョーはこのような取り組みを行うことにしたのだろうという疑問も湧いたので、ちょっと考えてみました。
以下は完全に私の推測になります。
ファミリー層を新たな顧客に迎えることで、起こりそうなこと
スープストックトーキョー(以下スープ社)といえば、働く女性が1人でリラックスしながらヘルシーな食事ができる場所、というイメージです。
駅ナカに構えている店舗が多く、また量が少ない割にちょっとお高いことを鑑みても、やはりスープ社が、働く女性のおひとり様を狙って戦略を立ててきたことは間違いないと思います。
このような店で離乳食を無料で提供なんてすれば、どんなことが起こるかはだいたい想像がつくものです。
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