人間という生き物をよく理解しているアメリカ企業から学べること
先日Xでブツブツ呟いていた件。
ebay(イーベイ)でアメリカ向けに販売した商品のバイヤーから、到着から2週間後に「返金してほしい」と連絡がありました。
普段ならすぐに返金して終わりにしてしまうのですが、金額が3万円とそこそこ大きかったのと、返金してほしい理由が「偽物の疑いがある」だったので、少し話し合ってみることにしたんですよね。
私は日頃から、ブランドものは鑑定済みのものしか仕入れないんです。
なので偽物である可能性はほぼありません。
なぜ偽物だと思ったのかを聞いたのですが、どこかから引用してきた文をぺたりと貼り付けて送ってきただけで、縫製?柄がズレてる?じゃあそこの箇所を写真に送ってよと言っても、接写でわかりやすく撮影された写真が一向に送られてきません。
あげくebayに介入を求めて「ケース」を開いてきた。
このケースというものが開かれてしまうと厄介で、完全にセラーが不利。よほどの証拠がない限りは、返品か返金を迫られるんですね。
無視すると自動的に返金されてしまい、アカウントにペナルティがつき、今後の販売がかなり不利になってしまうんです。
話し合っても埒が明かなさそうですし、返品してもらっても2週間も経っていれば再販できる状態なのかもわかりません。
それに返品してもらうのにも高額な送料がかかります。
手続きが終わるまでは約1ヶ月。そのあいだずっと返品のことで精神が持っていかれるのもしんどい。
総合的に考えると返品してもらってからの返金は得策じゃないと思い、思い切って返金してしまった次第です。
世界的に有名なブランドでも、生産された国によっては本家よりクオリティが落ちることがままあります。
今回販売した商品は本家イギリスではなくライセンス契約をした日本の企業が日本で製造したものだったので、質感などの違いから「偽物だ!」と思ったのかもしれません。
あるいは買ったはいいけどそのあと急にお金が入り用になり、ケチをつけて返金してもらおうという魂胆だったのかもしれません。
私は後者じゃないかと踏んでいますが、真相はバイヤーのみぞ知るですね。わかりません。
理不尽にケチをつけられて返金を迫られることは、この仕事をしていたら今後も必ず出てくるでしょう。仕方のないことです。ゼロにはできません。
トータルでしっかりプラスになっているのでいいです。
対策は打ちつつ、落ち込まず次に進むと決めました。もうここに関してごちゃごちゃ言うつもりはありません。
今日お話ししたかったのは、別にバイヤーが詐欺師なのか否かとか、どれだけ理不尽な取引を迫られたかといった愚痴ではないんです。
実は今回、返金に際してebay側に確認したいことがあったのでサポセンからメールで問い合わせをしているんですね。
それに対する対応の「質」が、申し訳ないんですが日本のメルカリとあまりにも落差があったのでそのことについて書きたいと思いnoteを開きました。
結論から言うと、イーベイは人間がどういう思考を持つ生き物なのかと言うことをよく知っていました。
だから当初はバイヤーから返金を迫られ少々イラついていた私も、最終的には素直に返金に応じるに至りました。
一方でメルカリに関していうと、先日もXでの大炎上で多くの人の不満が噴出したことからもわかるように、今のところ人間という生き物をよく知っているとは言えないように思います。
日頃から人間の行動心理を把握したうえでトラブルの対応に臨んでいたら、あそこまで不満が噴出することはないはずです。
では一体、イーベイのサポセンはどんな点が優れていたのか?以下から少し解説してみたいと思います。
とことん向き合う姿勢のイーベイ、逃げ腰?のメルカリ
ここから先は
¥ 300
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
頂いたサポートでほかの方の記事を購入したいと思っています。知見を広め、より良い記事作りを目指します!