見出し画像

〝寒の内〟のおいしいもの その2     寒仕込みの甘麹と寒卵

二十四節気七十二候を一巡。今日はその最後の日。
第七十二候:雞始乳「にわとりはじめてとやにつく」(1/30~2/2)

鶏が卵を産むために鳥屋(とや)にこもる。
冬はほとんど卵を産まなくなる鶏が、
春の繁殖期に向かって卵を産む時期のこと。

今のような養鶏技術がなかった頃、
繁殖のため、寒中に産む鶏の卵は貴重で大切な栄養源だったんですね。

*寒の内の振り返り。
直売所で出合った寒卵。「おいしい初卵」の付箋に誘われ、
地元養鶏場の平飼い有精卵を買ってみました。

そして寒の内といえば、
1年の中で最も澄んだ水で仕込むお酒や味噌づくり。
「寒仕込み」に倣い、大寒の間に甘麹づくり。

甘麹が出来ると、まず作りたくなるのが卵焼き。
ほんのり甘みがあって、ふわっとした仕上がりになるのが好きなんです。

ということで、寒卵で作る甘麹入りの卵焼き。
味付けは甘麹とみりんとほんの少しの塩。

寒い中、小屋の巣にどっかと腰を据えて
卵を産んでいる鶏を思い浮かべ、卵を割る。
シャカシャカと箸で溶きほぐす。
ジャ~ッ。
熱したフライパンへ流しこみ、溶き卵を薄く広げる。

「初卵ということは、その鶏が初めて産んだ卵かぁ」
なんて当たり前のことを思いながら、
くるくる、トン。くるくる、トン。

丸形フライパンで作る卵焼きの出来上がり。(^^;)
初卵の恵み、ありがたく「いただきます」。

甘麹+卵でもう一品。
炒り卵・・・を作ろうとしたつもりが、
炒り始めると〝ふわっと感〟を消してしまうのが
もったいない気がして、なんだか中途半端な炒り卵の出来上がり。

まぁ、これはこれで。
ほんの数滴しょう油をたらし、炊きたてご飯にのっけって
ワシワシ食べるとおいしいんです。

鶏が春の兆しを感じて産む卵で作る炒り卵
→春隣の黄色→そろそろ菜の花が咲く頃・・・。
食いしん坊の、春の兆しを感じるひとりごと。

大寒も今日で終わり。
節分ですね。豆まき、しました?
「福は内 鬼は外 天に花咲け 地に実なれ」

明日は「寒の明け」、立春。
暦の上では春とはいえ、今週は全国的に冷え込むようですね。
春まだ遠く・・・!?

いいなと思ったら応援しよう!