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会員制農作業体験サービス 見えてきたもの

会員制農作業体験サービスを周りの反対もありながら
それでも始めたものは後を引けないと
4月からスタート。
そこで見えてきたものとは。

農業を体験したい人は子どもだけではない

私が新規就農するときはまさに新型コロナウイルス流行の真っ只中。
おうち時間が増え、休日の過ごし方も変化していました。
当初、家庭菜園のブームや地元の農家さんに注目が集まるなど
農業に興味を持つ人が増えていた時期でもあり
子どもに体験させたい人が多いのではないかと想定していました。

しかし実際に集まってくれたお客様は意外にも
家庭菜園が本当に好きな人であったり
ご夫婦で参加される方もいらっしゃって
大人の方も土に触れることを求めているのだと見えてきました。

自然に触れることでリラックスできる

食べる楽しみをされる方もいらっしゃいましたが
やはり土に触れることでリラックスできたり
ストレスから解放されるなど精神的な効果ももたらしていることが
実証されました。
科学的にも農作業は精神療法効果を持つことが示されていますが
この目でも確かめられたことに
改めて農業の大きな可能性と魅力を感じています。

また皆さんが口をそろえておっしゃっていたのは
自分で収穫して食べた野菜は美味しいということです。
普段農作業をしていると当たり前の作業でも
慣れない方が収穫したり、種を播くなど
腰をかがめたり、中腰になったりすると短時間でもかなり体力を使います。
苦労して収穫したものは格別に美味しいということが
体験を通じてよりその価値が増すということが分かりました。

体験日の後しばらくは、家の食卓が野菜だらけになると
冗談交じりでおっしゃっていた方もいらっしゃいましたが
料理をする楽しさや家族の健康もよくなっているようです。


新たなコミュニティが広がる

地元のお客様が圧倒的に多いので、
お客様同士での交流や、食べ方の共有、地元トークなど
横のつながりも増えていたように感じます。

またお子さんの学校が同じであったとか
意外なつながりもあったりと、話が盛り上がることもありました。
普段交流できない方とのつながりがもてることは
地域交流として広がり、大きくなればさらに輪が広がるのではないかと期待しています。
万が一の災害があった際や、防犯としての見守りなど
顔を知っていることで、スムーズな対応ができることもあるのではないかと考えています。

近所づきあいも減っているこのご時世に
新たなネットワークを形成することもいいのではないかと思っています。

農作業体験の振り返っての内容や
課題、反省点などを次回まとめていこうと思います。


つづく