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「感謝と称賛」が組織を強くする!老舗企業が「100年続く冒険」を実現するために導入した”Unipos”活用術。
”海の冒険者を祖に持つ「新しい老舗」として、不確実性の荒波を乗りこなし、これからの百年も安心と希望を社会に届け続ける。”
これは、KOBIRAが掲げているミッションです。
KOBIRAは、創業110年を迎えた2022年からの3年間を「第4創業期」と位置づけ、新たにミッション、ビジョン、バリュー(MVV)を定めるなど、次の冒険への船出を切りました。
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その航海を導く羅針盤となるのが、KOBIRAの新しいバリューです。バリューとは、ミッション・ビジョンを実現するために組織として大切にしたい行動規範のこと。
若手社員も参加した「バリュー共創ミーティング」を経て生まれたこのバリューは、「KOBIRAは正々堂々、100年誇れる冒険をする」という大項目を筆頭に、4つの中項目と16の小項目で構成されています。
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▼KOBIRAのバリューについて詳しくはこちら▼
そんなバリューの社員への浸透を図るために2023年12月、KOBIRAはあるツールを導入しました。その名も「Unipos」。
Uniposとは簡単に言うと、ポイントを添えたメッセージを通じて、感謝を伝えたり称賛を称え合ったりできる仕組みのこと。
社員同士が日々の感謝や、バリューを体現しているエピソードをポイントを添えて送り合い、それをタイムライン上で見た他のメンバーも拍手をすることで、リアクションや称賛を送ることができます。
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今回はKOBIRAがなぜUniposを導入したのか、導入までの流れ、また実際にどのように使われているのかをKOBIRA内でのUnipos推進担当者:門田がお伝えします!
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門田(KOBIRA 経営企画室 人事組織部)
実は前職でUniposを使っていて、その仕組みが大好きでした。同僚や上司とUnipos上で感謝の気持ちを伝え合える。時には、1日の仕事の大変さを吹き飛ばしてくれるような温かいメッセージに励まされることもありました。「そんな大好きなUniposをKOBIRAでも導入できて、とっても嬉しい!」そんな気持ちを込めてお伝えします!
KOBIRAにUniposを導入した背景
まず、なぜローカルの創業112年を迎えた老舗企業であるKOBIRAで、Uniposの導入に至ったのか。その背景には、KOBIRAが目指す理想の組織の姿がありました。
私たちが目指しているのは、ミッションで定めた「100年続く冒険」を実現できる組織。
具体的には
「質量ともに豊かなコミュニケーションを土台にして」、
「自律し挑戦的な未来に向かいながら」、
「個人のウェルビーイングと組織の成果を両立している」組織です。
そんな組織を実現するために、新しいミッション・ビジョン・バリューを掲げて変革に挑んでいます。
特にバリューは、KOBIRAというチームの力を最大限に発揮するために携えた「行動規範」。社員一人一人が理解し、それを自然に体現できるようになることが不可欠です。
バリューの浸透を目指して、これまでは月に一回の各チーム会議で、バリューを体現しているエピソードを共有し合っていました。ただ、どんなに良いエピソードがあったとしても、月に一回の機会だけでは、なかなか思い出せないことも。また、日頃バリューに触れる機会が少ないため、バリューと普段の行動がなかなか紐づけられないという課題がありました。
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また、コロナ禍による在宅勤務の広がりで、従来の「顔を合わせて」「食事の場で」といった、活発なコミュニケーションが取りづらくなっていたり、働く場所が離れていることで、部署や営業所を越えた交流の機会も限られたりするという問題も抱えていました。
”バリューを体現する行動を習慣化し、組織に根付かせるには、どうすればいいのか”
”働く場所が離れている社員も多い中で、コミュニケーションの質と量を向上させるためにはどうすればいいのか”
そんな中で導入を決めたのが、Uniposです。
UniposはPCとスマホのアプリ上でも使えるため、オンライン上で誰とでも、いつでも、手軽にメッセージを送れます。普段は照れくさくて言葉にできない「ありがとう」や、「○○さんのこういうところがすごいね!素晴らしいと思う!」という想いも、ポイント付きのメッセージなら気軽に伝えられます。
また、KOBIRAではそのエピソードに関連したバリューのハッシュタグと共に投稿するという運用を行うことにしました。そうすることで、投稿を送ったり、それを目にしたりする度にバリューに触れることになり、日々の行動とバリューを自然と結びつけることができるようになります。
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Uniposを全社的に導入するまで
ただ全社的な導入前には、老舗企業で年齢層が高い社員もいる中、新しいITツールへの抵抗感が出てしまうのでは、という懸念もありました。
そこで、導入前に各チームの若手を中心にUnipos利用を推進してくれるアンバサダーを指名し、説明会を開催。あわせて、マニュアルや説明動画を整備し、サポート体制を整えました。
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そのアンバサダーの皆さんが、各チームでアプリのダウンロードや、アカウントのパスワード設定などをサポートしてくださり、無事に社員全員がUniposを始める最初の一歩を踏み出すことができました。
そして、アンバサダーとマネジャー、希望者のみが先行して利用する1か月間の先行導入を経て、ついに2023年12月、Uniposが全社的に導入されることになったのです。
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60代の社員もいる社員数約75名のKOBIRAで、12月の一か月間にUnipos内で投稿された数はなんと372個!想定を大きく上回る数字で、皆さんかなり盛り上がって使い始めてくれました。
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Uniposが導入されてから
Uniposを導入して、約4か月半。投稿された総数は1000個を超えました!
つまり、KOBIRAの中で1000個以上のバリューを体現するエピソードが生まれ、シェアされているということになります。
また、投稿を見た別のメンバーが「称賛」の意味を込めて送る拍手の総数はなんと6万回超え!
多くのメンバーが日々投稿をして、拍手を送り合っていることが分かります。
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春なので拍手をするたびに画面に桜が舞って、とても可愛いです。
投稿を送る相手は様々。
マネジャーからメンバーへ、メンバーからマネジャーへ、メンバー同士で。同じチーム内だけではなく、チームや事業部を超えた投稿がされている様子も多く見られます。
普段は見えにくい、遠く離れた営業所や別事業部のメンバーの活躍も、Unipos上で知ることができるようになりました。時にはマネージャーが把握しきれていないメンバーの頑張りが、Uniposによって浮き彫りになることもあります。
社長からは、「普段、なかなか見えない『現場の良い話』が可視化されて嬉しい」という声も。
Uniposを積極的に使っているメンバーの声
ここで、実際にUniposを使っているメンバーの声を聞いてみました。今回、話を聞いたのは、3月にUnipos内で最も多くの投稿をしてくれた経営企画室の久保さん。
ちなみに、久保さんが3月の1か月間で送った投稿はなんと22個!Uniposの活用方法や効果について、語ってくれました。
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ーどんなときにUniposを利用していますか?
1日1投稿以上を心がけていて、些細なことでも積極的に投稿するようにしています。 例えば、ちょっと助かったこととか、小さなレベルのことでも書くようにしていますね。Uniposのいいところは、そういう小さいことでも書いて、コミュニケーションをとれるところだと思います。
ー意識的に投稿するようにされているんですね!Uniposを使うことで何か変化はありましたか?
1日1投稿を続けることで、自然と他者のいいところを見ようとする意識ができてきました。間違いなく、人を見るようになりましたね。あとは、なるべく積極的に絡むようになりました。自分のチーム内だけではなく、事業部を超えたメンバーとのやり取りの中から拾い上げて投稿することもあります。
まあ、Uniposのポイントが欲しいというところもあるんですけどね(笑)
でも、投稿をしてそれを見た人から拍手(ポイント)をもらうには、積極的に投稿をしていかないといけない。だからアンテナを立てて、良いところを見つけて投稿する。 そういう良い循環ができているなと思いますね。
また、1日1投稿を続けていると、必ず毎日バリューに触れることになります。自然と日々バリューも意識できるようになりました。
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ー久保さん自身がもらって嬉しかったUniposの投稿はありますか?
会社の利益に直結しているかどうかは別として、自分が好きで面白いと思ってやっていることを面白がってくれて、 評価されるとすごく嬉しいですね。最近だとGoogleの簡易プログラミング言語である「GAS」についてとか。
自分がやりたいと思ってやったことが認められるのは、すごくモチベーションになります。
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ーありがとうございました。これからもUniposを通じて、社内のコミュニケーションを盛り上げていってください!
Uniposがもたらす効果の具体例として、自然とバリューを意識するようになったり、他のメンバーと積極的にかかわって事業部を超えたコミュニケーションができるようになったりするという声を聞くことができました。
最後に
最近、社内では「ありがとう!あとでUnipos送るね!」「この前のUnipos嬉しかった」という会話を耳にするようになりました。
Uniposを通じて、互いの頑張りを認め合い、バリューを体現している行動を称え合う文化が自然に育まれていることを感じます。
もちろん、Uniposはコミュニケーションを活性化させるツールでもあります。 普段は照れくさくて言葉にできない感謝の気持ちや想いを、気軽にメッセージとして送ることができます。 そのメッセージがきっかけとなって、オフラインでのコミュニケーションが生まれることもあります。
「一人ひとりがバリューを深く理解し、日々の行動で体現していく」
「事業部や役職を超えて関係性を作り、コミュニケーションの質と量を向上させる」
その積み重ねで、これからもKOBIRAは”100年続く冒険”を実現できる組織を目指し、進んでいきます。