「新長田を彩るプレイヤー ~神戸・長田からデザイン・アートの循環型経済をつくる〜」-Part3-
一般社団法人 DOR 岩本 順平さん
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好きなことをやった先にあるもの
-記者-
事前アンケートの仕事のこだわりの項目で、「信頼できる方からの依頼ならなんでもやる」と書いてあったんですが、なぜそう思うんですか?
-岩本さん-
そうですね
声かけられて断るのがめっちゃ苦手なんですよ(笑)
別にやりたいかどうかより
依頼相手の相談に乗っていたら面白くなってきて、一緒に考えるだけです
「えー、そんなんせなあかんのー」みたいなこともあります(笑)
例えば「お店の人が照明変えたい言ってるねんけど、相談のったってくれへん?」みたいな
そういう事務所ちゃうけどな・・・と思いながら、できることはやってますね
例えば、六甲山の間伐材を使ったベンチもつくったりしてます
-記者-
へー、なんでも屋さんですね(笑)
-岩本さん-
六甲山の間伐材使ったベンチは毎回オーダーメイドで作るんですけど
DORは別に六甲山間伐材取り扱ってるわけでもないのに
「間伐材使ったベンチ作ってほしい」って言われるんです
だから協力してくれるクリエイターの方と協力して、
資材と運搬と手配して色々とやって
足も別のクリエイターのに制作をお願いして
組み立てるみたいな
あ、これほとんど僕じゃなくて合田さんがやってるんですけどね(笑)
※合田さんは新長田で活動する建築家です。過去記事(「新長田を彩るプレイヤー 〜木を愛し、新長田を愛する建築家〜」で紹介しています。https://note.com/kobe_007_/n/n952884040c56?magazine_key=m60f610e7a09c)
-記者-
すごいですね・・・
-岩本さん-
まあ、断るのが苦手なだけだと思います(笑)
-記者-
そもそもなんですけど、地域貢献とか街の活性化のところで、シタマチコウベやってらっしゃるということを新聞記事で知ったんですけど
-岩本さん-
まあ、地域貢献やと思ってやってるというわけじゃないですよね
好きだからやってるぐらいで
-記者-
その結果が、地域の活性化につながったと
-岩本さん-
つながってるんですかねー笑
結果がどうなってるかはまだわかりません。
ただ、仲良くなった人がたまたま漁師で、漁師から「今困ってて」って相談受けると、
じゃあ何かする?みたいなことがあります
例えば、駒ヶ林の魚売るイベント企画したりとか
-記者-
フィッシャーマンズマーケットとかですか?
大盛況でしたね
-岩本さん-
そうなんですよ
それとか、たまたま先輩のクリエイターから誘われて、神戸市の北区と市街地を繋ぐ、食の生産地と消費地を繋ぐっていうプロジェクトをやってたりとか
出会った農家と仲良くなったから農家から相談受けて、農業のプロジェクトに関わっていたりとか
-記者-
すごいですね、どんどん繋がっていくっていうのは
-岩本さん-
そうですね
今は神戸から瀬戸内に向かっていくパッケージツアーの開発もやってるんですけど
それもたまたま、すごく尊敬する大阪のデザイン事務所と一緒に瀬戸内の中で、地域活性化を行うコミュニティを作っていたら、ちょうどパッケージツアー開発の相談が来て
クリエイターもネットワークもあるしってことでやったりとか
僕らはもうちょっと神戸市外に広がろうと思って、僕らとしてはもうちょっと広がることで、実際にこの質も良くなると思ってる
ただDORは神戸市内っていうか兵庫県内っていう地域と連携した動きをすることが良さなのでDORでそういう案件を受けるのもちょっと違和感があって
ずっとデザインの地産地消って言ってるのに、他県のプロジェクトやってたりとかするのはなんか微妙やなと思ってて
極力現地の人たちと協業するということを考えてたんですけど、なんかちょっと合わないなって感じてて、そこの棲み分けをしてやっていこうかと思ってます
-記者-
クリエイターの育成みたいなところも考えてやってますか?
-岩本さん-
そこに関してはあんまり考えてないです。僕もまだまだ若手だし
クリエイター個人というよりか集団単位では考えてたんですけどね
-記者-
そういう育成って、仕事をもらって経験して成功体験みたいなものを積んで成長していくものなんでしょうか?
-岩本さん-
どうなんでしょうね、僕成功しなかった体験が多いから(笑)
-記者-
えっ、そうなんですか?
-岩本さん-
多分写真に成功してたらこうはなってないですね
写真だけじゃうまくいかなかったからPRやったり、PRやってたら中身良くしないとPRしても意味ないなと思うようになったんで、プロデュースするようになったり・・・みたいな
そういう感じで広がっていくようになりましたね
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