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「パルワールド」マルチプレイの楽しい話と、あまり楽しくない話

「パルワールド」にはマルチプレイがあって、一度経験してみたかったので、とある方が運営するサーバーを見つけて、参加させてもらいました。これが3月下旬ごろ、レイドなどのアップデートが来る前、グラブルの古戦場前あたりの話です。

そこそもソロで問題なく攻略できる難度なのと、すでに一度「旬を過ぎた」感じでプレイヤーも少ないので、そこまでマルチらしいプレイを楽しめたわけではないんですけど、同じワールドに高級NPCみたいな感じでほかのプレイヤーの拠点があり、たまに活動している様子が見えるだけでも面白かったですね。

何というか、自分だけがこの世界に影響を及ぼせるわけではないというか。世界が「生きている」感じがグッと高まるというか。

この手のゲームの定番らしく、パルワールドもワールド設定で細かく難度をいじれるんですが、ソロだとあまりにも好きにいじれてしまうので、ある程度ゲームをやって理解したうえで、自分が遊ぶ難度をどのへんにしようかというと、分からなくなったうえでどうでもよくなってしまう感じがありました。これをサーバーの管理者が決め打ちしてくれるのも、わりと有難いと思います。

ゲームを起動して「マルチプレイに参加する(専用サーバー)」選択すると表示されるのが、公式サーバーの選択画面。右上の「ServerType」で「JP」を検索すると、日本の公式サーバー(おそらく日本に置かれているので日本からのPingが小さい。参加自体は世界中からできる模様)一覧が表示されます

クレイジーな「濃縮」も、サーバー前提なら理解できる

また、パルの「濃縮」システムは、サーバーを使ったマルチ環境が前提っぽいなと思いました。ソロプレイの場合、世界が動くのは(手元の環境での)ゲーム起動中だけですが、サーバーを使うと、世界はサーバー上で24時間動き続けるようになります。この環境の違いが結構大きくて、最も顕著に出るのが、パルの配合と卵の孵化ですね。

同種のパル116匹(最大強化分)を犠牲にして「エキス」化し、それを1匹に集めて強化する、というのが濃縮システムなんですが、ソロプレイで116個の卵を配合し、孵化していくのがけっこう苦痛な作業で、クレイジーなシステムだなと思っていたんですよ。孵化時間は設定変更でゼロにできるんだけど、116個卵が生まれるまでに結構時間がかかり、その間ゲームを立ち上げっぱなしにしておく必要があって、やっとられんなと…。

ですが、サーバー上のプレイなら、ログインして配合のセッティングをし、次にログインした時に配合結果である卵を集めて孵卵器にセットし、また次にログインした時に孵化したパルを回収する、の繰り返しで、そこまでストレスなくできます。それにしてもだいぶ面倒ではありますが、まあ、これならやれないこともない、という感じ。

オープンなコミュニティサーバーを渡り歩いてみた

マルチプレイ環境であらためてプレイしてみて、私はこのゲームのレベル50に至るまでの過程が特に好きなんだなと思いました。最初はほっとくと軽はずみに死ぬ状況で、そこから拠点を構え、パルを仲間にし、技術レベルを上げながら成長・発展・進化していく過程が、とにかく楽しい。

拠点をどこに構えるか、どこからマップを攻略し、どんなパルを仲間にし、何の技術を獲得していくか、といった手順にはある程度王道といえるパターンも見えるけど、ちょっと変化球を取り込むことでプレイ感が大きく変わったりもします。はじめのプレイでは飛行パルで飛び越えていたエリアを歩いて進んでいくと、最初は分かっていなかった道のつながりを発見できたりして、思った以上に凝ったつくりのゲームなんだなあと感心したり。

そんなわけで、参加させてもらったコミュニティサーバーでレベル50になってしまった後、私はあることに気づきました。このゲームにはオープンなコミュニティサーバーがもっとたくさんあると。

パスワードが設定されていないサーバーは、基本的に好きに入ってプレイできます。そこで、適当なサーバーにいくつも入ってプレイしてみました。

サーバーの設定により、プレイ感は大きく異なってきます。やってみた中で最も変だったのは、アイテム入手量が異常に多く設定されたサーバーでした。肉を落とすパルを倒すと、手に入った肉の重さでいきなり歩けなくなったりして…。こういう辛さもあるのかと思いつつ、肉を捨てながらパルを狩っているのはあまりにも環境に優しくなさすぎる気がしてきて、やめました。

どこのサーバーも基本的にそれほど人は多くないし、マルチらしいプレイをする機会はあまりありません。だけど、一度、明らかに無理っぽいレベル差でボスに挑んでいるプレイヤーに偶然遭遇して、自分もちょっと厳し目ではあったけど助けてあげてなんとか勝てた、ってときは面白かったですね。

サーバーの設定では、基本的に、デスペナルティ(死んで復活する際に、装備を落とす、手持ちパルまで落とすなどのペナルティが設定できる。復活後拾いに行けばOK)が重いとしんどいと思います。このゲーム、バグで自殺するしかない状況になってしまうことも多いので。

例えば、壁際で吹き飛ばし系の技を食らった場合のほか、敵に接近して単に押し合ったり、変な場所にいるときに不意にサーバーが落ちてつなぎ直したときなどにも、壁にめり込んで自殺するしかなくなることがあります。そういうときに理不尽な思いをしたくないなと。

また、経験値やアイテムの入手量が多すぎるサーバーも考えもので、極端にアイテム入手量が多いと前述のようになってしまうし、経験値入手量が多すぎる場合、後半は拠点でパルの配合をしているだけであっという間にレベル50になったりします。ちょこっと遊ぶ分には、そういう釘が甘いサーバーも手軽で悪くはありませんけども。

「コミュニティサーバー」を選び、「ソート」を「プレイヤー数(降順)」にしたところ。サーバー名の戦闘に錠マークが付いていないサーバーは、基本的に誰でも参加できます。このサーバー一覧表示機能はかなり不安定なようで、現在のバージョン(0.2.2.0)だと、デフォルトのソートでは何も表示されません。「プレイヤー数(降順)」は現在アクセスしているプレイヤーが多い順で、中国語のサーバーがいつも多い模様。
なお、一番下のテキストボックスにIPアドレスまたはURLを直打ちすることで、一覧に表示されないサーバーにもアクセスできるようになっています

世界中で遊ばれているからこそ、の厄介事にも

そんな甘釘系サーバーの1つが、ある日一覧からも検索しても全く見えず、アクセスできなくなったことがありました。そこではあっという間にレベル50になって、もうやりたいこともないといえばないので、まあいいか、と思っていたんですが。

しかし、ある日、Discordでそのサーバーの管理者の外国人から、DMをもらいました。いわく「なんか知らんけどサーバーが一覧に表示されなくなった。アドレス直打ちなら入れるよ」と。

そのサーバーは、先述した他のプレイヤーを助けてあげた場所でもあり、後で気づいたけど、どうやらそのプレイヤーは管理者っぽかったんですよね。ということもあり、Steam IDとDiscordの IDを一緒にしていたこともあり、わざわざ探して連絡をくれたのかもしれません。

そいつは有難いね、サーバーの問題はポケットペア(パルワールド開発元)に頑張ってほしいね、てな話をした後、「ユーの拠点の拠点の近くに俺の友達が看板を立ててるが、あれはジョークだよ」とのメッセージが。それは気づかなかったなと思って見にいくと、なるほど、語学に堪能でない私でも知ってる人種差別ワードをちょっとアレンジした感じのフレーズが書かれた看板がありました。

このゲーム、看板にメッセージを入力して立ててあることができて、簡単な伝言機能のように使えます。ゲーム内チャットは同時にログインしているプレイヤー間だけに共有され、過去ログは見られないようなので、基本的には唯一のコミュニケーション手段だと言えるでしょう。

それを使って、知らん相手に「これはジョークです」と補足しないといけない人種差別めいたメッセージを書く奴って、自分の感覚では軽率な奴か、人種差別主義者か、軽率な人種差別主義者かの3択で、いずれにしても、楽しく付き合える相手だとは思えません。相手がどういう人種かも、どんなバックグラウンドを持つのかも分からないし、詳しく話を聞けば理解できる可能性もあるのかもしれませんが。

わざわざ連絡をくれたサーバー管理者はおそらくいい奴だと思うんだけど、プレイとしてはやり尽くしたところだったし、他のプレイヤーは怖いしで、そのサーバーからは消えることにしました。

日本人向けサーバーは「JP」で検索するのがよさそう

コミュニティサーバーには、その名前で、どの言語圏向けかを明示しているものもあります。中国語の場合は明確に言語圏を限定していないけど漢字が入っているので明らかに分かる。あと、目立つのは「RU」(ロシア)と「EU」かな。北米限定とサーバー名に付けているのは見ないので、彼らは自分たちがオンラインゲームの世界標準だと認識しているのかもしれない。ほかのゲームだとどんな具合なのかは知りませんが。

特に地域を限定していないサーバーのチャットで、最初は中国人が漢字で会話していて、そこに「English Speaker?」としつこく英語話者を要求するメッセージが流れ、中国語メッセージが鳴りを潜めた、なんて事態になったこともありました。

こういう面倒ごとを避けて、日本人向けのサーバーを探すなら、「JP」を付けて検索してみるのがいいようですね。現状、アクティブかつオープンなJPのサーバーはほとんど見当たりませんが。

公式サーバーは月に1回ワイプ

4月になって、それまではトラブルで実質的には機能していなかった公式サーバーに、入れるようになりました。ただし、まだ試験運用中ということで、1カ月後となる5月1日にはワイプ(初期化)すると予告されています。

「JP」の公式サーバーに入ってみましたが、人数が多いので結構重かったです。このゲームが重いと、通常のプレイにはあまり影響がないけど、ダンジョンでボスがなかなか表示されなかったり、村で商人がなかなか表示されなかったりと、変なところに影響が出るようです。

また、これが標準ということなんでしょうが、卵の孵化時間がバカ長い(キョダイタマゴが24時間かな?)。1カ月でワイプされるのに孵化時間が長いのは結構厳しいかなとも思ったけど、工夫の余地があるとも言えるかな…。

ちょっとやってみましたが、明らかに半月後にワイプされると分かっている状態で、あまり時間をかけてもなあ、というところもあり、ちょっとやってみたところで止めました。5月1日から始めてみたら面白いかもしれません。

レイドなど新要素は、どんなもんだろ? という感じ

で、先日あったアップデートでレイドバトルなどが追加されたんですが、これらはレベル50になった後のやり込み要素といった位置付けになっています。

そして、ちょっと触ってみた感じでは、それなりに時間をかけてパルを育成したりしないと、強い方のレイドボス「ベラルージュ」を討伐するのは難しそうです(弱い方の「ベラノワール」は、レベル50到達記念ぐらいの感覚で倒せます)。

現状、レイドと今までパルワールドで自分が面白いと感じていた部分とはちょっと違う感じで、ベラルージュにはきちんと向き合っていないんですが、7月ごろにあるとみられる大型アップデートも見てから、やり込むかは考えようって感じかな、と思っています。

また、レベル50以降をやるなら長期プレイが前提になるけど、ひとんちのサーバーに勝手に入り込んで勝手に長期運営まで期待するのは虫がよすぎるし、現在サーバーを公開している人たちも、一旦「パルワールドのサーバーを建てる」を実現した後で、今後も公開し続ける理由を探すことになる気がしますが、それが何になるのかが、よく分かりません。

仮に今お世話になってるサーバーの管理者が「もうサーバーたたみます」と言っても、ですよねー、今後出る新要素がいい感じだったら建て直せばいいですし、という返事がベストになると思うんですよね。

ソロ環境でやり込む気も現状ないので、誰かと遊べるとか、いいサーバーが見つかるとか、そういうことがあるまで、公式含むいろんなサーバーをちょこちょこ渡り歩いて遊ばせてもらおうかなと思います。

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