小林信司 (こばやし・しんじ)

昭和44年兵庫県西宮市生まれ。歴史家。 哲学者。作家。早大卒後、三菱グループ入り。アラビア石油経理部、三菱商事子会社TMネットワークス経て、家元池坊華道会。新聞配達員。令和言論界の寵児、小林が「核融合の神学」2023、に続く「バラモンの夢に誘われて」執筆中。乞うご期待!

小林信司 (こばやし・しんじ)

昭和44年兵庫県西宮市生まれ。歴史家。 哲学者。作家。早大卒後、三菱グループ入り。アラビア石油経理部、三菱商事子会社TMネットワークス経て、家元池坊華道会。新聞配達員。令和言論界の寵児、小林が「核融合の神学」2023、に続く「バラモンの夢に誘われて」執筆中。乞うご期待!

最近の記事

六華傳

覇者早稲田に学んだ核融合の神学 抄本 大学在学中、虹の架け橋となるべく、外交官の道を志して、二十代で渡米し、その後機会があるたびに、三十四ヵ国に渡る海外放蕩旅に出た。三十代でフランス語の恩師エリック・プリユ先生と出会い、厄年の四十代で東日本大震災の福島第一原子力発電所事故を経験するも、ギリシャ文明において、哲学者デモクリトスが名付けた、物質を構成する最小単位であるアトムという核が、悠久の時を経て、原爆開発に始まる核科学史が、冷戦による核兵器拡散の課題と共に、核の民生化に伴う

    • バラモンの夢に誘われて、この宙の下にいる君を感じて(令和小林文学第二弾草稿中、刊行発売未定)

      令和五年の拙著の処女作本上梓をもって、自分の器の皮が一皮剥けたので、これを機会に垢抜けるため、前回に続き、この原稿を出版してみようと思ったのは、自らの人生の軌跡を書き記しながら、今上上皇の退位(譲位)が、実に1817年(文化14年)光格天皇以来二百年ぶりの譲位である奇跡に基づくからに他ならないのであり、自らの懺悔の行脚に繰り出してみようと思ったからである。 池坊一門の門下に、須藤社中の一員として加えて頂き、また三菱グループと所縁があった者として、自ら亡き後も、自ら見聞し体験

      • 21世紀の戦争

        20世紀前半、2つの大戦が、リアルな世界でカタストロフィーとして終焉を告げると、米ソ核軍拡冷戦が20世紀末まで続いた。英、仏、中、イスラエル、パキスタン、インドにも核は拡散した。21世紀に入り、米中新経済冷戦は、軍事のレベルへとエスカレートしようとすると同時に、米朝核緊張が生じている。北朝鮮は、20世紀始まった核保有大国の7番目に仲間入りを果たそうとするばかりか、ICBM大陸間弾道弾ミサイルの開発も成功させようとしている。こうしたリアルな世界で核やミサイルが満ち溢れ、一触即発

        • 覇者早稲田に学んだ核融合の神学

          駒場東邦、早大学院、早大本庄ら騒々たる超進学校が犇く政経枠と共に、ただひとり大学入学資格検定の法枠から、早稲田大学国際部奨学金を獲得し、渡米、経済学を学ぶ機会を得た。この時までは、活気に溢れ眩しく光輝いていた世界が、自分に味方してくれているものだと思い込んでいた。それは受験生の純な志であった利他より、俗に塗れた大学生となって利己が上回り、神仏をさえ触わる祟りか、自己の欲望を抑えきれず、野獣の本能に従ったまま自分の信念を忘却し、小悪魔の女達の囁きに踊らされ、奈落の底に突き落とさ

          「明治天皇」ドナルド・キーン著を読む

          平成三十年二〇一八年十〇月二十三日に、明治大政奉還百五十周年記念を迎えたことから、これまでの祖国の近現代史を顧みるとともに、今後の国家百年の計を展望して、国家と共にある我が身の日本人としての自覚の覚醒を試みることとして、平成十九年二〇〇七年、日本学研究者でコロンビア大学名誉教授ドナルド・キーンが著した「明治天皇」の訳本が、角地幸男氏の手で文庫化されたことで、私も皇国史上、最も重要な明治天皇について整理することとした。 明治天皇祐宮が誕生した頃、朝廷は、攘夷の嵐に揺れていた。

          「明治天皇」ドナルド・キーン著を読む