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百物語 第二十一夜~第三十夜

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百物語 第二十一夜から第三十夜までをまとめたマガジンです。
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#小説

百物語 第二十一夜

漁業関係者の間では、水死者を「流れ仏」と呼ぶことがある。

「流れ仏」を発見したときには放置しておくことは許されず、必ず拾い上げて帰らなければならない。

やむを得ない場合には、帰りに拾うことを約束し、むしろをかぶせておく。すると、同じ場所でちゃんと待っているという。

取り舵の方から引き上げるだとか、遺体を置く場所が決まっているだとか、あるいは見返りを求める内容の問答をしてから拾い上げる等の作法

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百物語 第二十四夜

私は娘が三人いる主婦で、以前は趣味でアクセサリーや髪飾りを作っていました。

基本的には、自分の娘のためにと作っていたのですが(三人とも同じものを欲しがったとき、既製品ではサイズや数で困ることがあるため)、材料や時間に余裕があれば、仲良しのお友達にもあげたりしていました。

自分たちが気に入ったものに関する子供の情報伝播の勢いは目を見張るものがあり、娘がつけている髪飾りのなかで、気に入ったものがあ

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百物語 第二十六夜

先日、小鳩会議のメンバーと話していて思い出した私の体験談(?)です。

中学生の頃、友達と話す噂話の中に、「さっちゃん」の歌のさっちゃんに関する怪談がありました。

大まかな流れとしては、バナナが食べられないまま死んださっちゃんを呼び出すために、枕元にバナナをおいて眠る。すると、1日目は夜中に電話がかかってくる。更に次の日には、夢の中で会うことになる。このとき、ナタをもったさっちゃんに夢の中で追わ

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百物語 第二十八夜

あまり詳しく言うと場所がばれてしまうので、地名は出せませんが、うちの田舎の山奥には、なかなかの穴場な川遊びスポットがあります。

地元の人ぐらいしか来ないし、流れも穏やかなので、小さい子供でも遊ばせやすいです。お盆の前後は少々混雑しますが、子供たちの夏休みのレジャーにはうってつけです。

ただし、地元の人以外が来ないことには少々いわくがあるようです。

この川は、上流には子供たちが泳げる整備された

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百物語 第三十夜

家のすぐ裏手に、山がある。
窓を開ければ、季節ごとの草木の香りがするほどの距離だ。
大雨や地震のときには大変な思いもするが、そうでないときはのどかで、心落ち着く場所である。
幼少時からそんな環境で暮らしてきたせいだろう。大学に通うために街に住んだときは、あまりの騒々しさに眠れない日々が続いたものだった。今となっては懐かしい思い出だ。

朝も昼も静かなものだが、夜の静寂はまた格別だ。
車も

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