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百物語 第二十一夜~第三十夜

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百物語 第二十一夜から第三十夜までをまとめたマガジンです。
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#百物語_小鳩会議

百物語 第二十一夜

漁業関係者の間では、水死者を「流れ仏」と呼ぶことがある。

「流れ仏」を発見したときには放置しておくことは許されず、必ず拾い上げて帰らなければならない。

やむを得ない場合には、帰りに拾うことを約束し、むしろをかぶせておく。すると、同じ場所でちゃんと待っているという。

取り舵の方から引き上げるだとか、遺体を置く場所が決まっているだとか、あるいは見返りを求める内容の問答をしてから拾い上げる等の作法

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百物語 第二十二夜

仕事の都合で、九州出張したことがある。

営業所の社用車を借りて、別の営業所まで、夜中に九州の山の中を延々ドライブすることになって、僕は非常に恐々だった。

山を越えていかねばならないので、道も随分くねくねしており、狭かった。眠気を感じてもしばらく路肩に停めて仮眠というわけにもいかず、僕はブラックガムを噛みながら、ひたすら夜の山道でハンドルをきり続けていた。なにせトランクの中の部材を明日の朝一番で

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百物語 第二十三夜

今29歳の私は、中学生のころ、祖父のお下がりのテープレコーダー(ラジカセ?)を使っていた。もう15年以上も前のことになる。

6つ上の姉が春に大学に行くまでにはよく使っていたこともあり(当時まだCDの録音は主にカセットテープにしていたw)、私は勉強しながら、姉が残していったカセットテープを聴いたり、ラジオを聴いたりしていた。

難点と言えば、本当に古いものなので、スイッチが重く、カセットテープが終

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百物語 第二十四夜

私は娘が三人いる主婦で、以前は趣味でアクセサリーや髪飾りを作っていました。

基本的には、自分の娘のためにと作っていたのですが(三人とも同じものを欲しがったとき、既製品ではサイズや数で困ることがあるため)、材料や時間に余裕があれば、仲良しのお友達にもあげたりしていました。

自分たちが気に入ったものに関する子供の情報伝播の勢いは目を見張るものがあり、娘がつけている髪飾りのなかで、気に入ったものがあ

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百物語 第二十五夜

オカルト話が苦手な人は読まないでほしい。
ちょっとした都市伝説だが、知ると呪いがかかるという類いのものだ。

「ムラサキカガミ」などは有名だが、わたし自身この言葉を知ったことで、二十歳に死ぬことはなかった。
これから書くものについて、わたし自身は呪いにかかる資格をもたない。
読んだことで何かがあったとしてもわたしたちは責任をおわない。
あとは自己責任でどうするか決めてほしい。

10改行後、今回紹

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百物語 第二十六夜

先日、小鳩会議のメンバーと話していて思い出した私の体験談(?)です。

中学生の頃、友達と話す噂話の中に、「さっちゃん」の歌のさっちゃんに関する怪談がありました。

大まかな流れとしては、バナナが食べられないまま死んださっちゃんを呼び出すために、枕元にバナナをおいて眠る。すると、1日目は夜中に電話がかかってくる。更に次の日には、夢の中で会うことになる。このとき、ナタをもったさっちゃんに夢の中で追わ

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百物語 第二十七夜

 

わたしの育った田舎では、冠婚葬祭、年中行事とことあるごとに親戚の家に親族が集まったものだった。
お盆もそうだ。
親族が集まり、夜遅くまで酒を飲んだ。

わたしは特にお盆の集まりがすきだった。
というのも、親戚のおとなたちは子供だったわたしによく怖い話を聞かせてくれたからだ。
程よい蒸し暑さと、線香の香り。普段は寝ている時間に親戚のおじさんの話を聞くということは、子供のわたしに非日常を感じさせ

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百物語 第二十八夜

あまり詳しく言うと場所がばれてしまうので、地名は出せませんが、うちの田舎の山奥には、なかなかの穴場な川遊びスポットがあります。

地元の人ぐらいしか来ないし、流れも穏やかなので、小さい子供でも遊ばせやすいです。お盆の前後は少々混雑しますが、子供たちの夏休みのレジャーにはうってつけです。

ただし、地元の人以外が来ないことには少々いわくがあるようです。

この川は、上流には子供たちが泳げる整備された

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百物語 第二十九夜

つらつらと、私の体験談です。今回は怖い話ではないかも。

あるときからパワーストーンのブレスレットをつけてます。

初めは、彼氏が欲しくて、ふとたちよったお店で、恋愛運にいいという安いブレスレットを買い、お風呂以外ずっとつけていたところ、その二週間後に彼氏ができ、できてすぐデート前にブレスレットのひもがはじけて壊れてしまいました。

その後、「効くのかもw」と思い、金運によいというブレスレットを同

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百物語 第三十夜

家のすぐ裏手に、山がある。
窓を開ければ、季節ごとの草木の香りがするほどの距離だ。
大雨や地震のときには大変な思いもするが、そうでないときはのどかで、心落ち着く場所である。
幼少時からそんな環境で暮らしてきたせいだろう。大学に通うために街に住んだときは、あまりの騒々しさに眠れない日々が続いたものだった。今となっては懐かしい思い出だ。

朝も昼も静かなものだが、夜の静寂はまた格別だ。
車も

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