走って実感する宇宙への距離と芝生だらけなおじさん
成層圏。
子供のころからよく聞く言葉。
宇宙の入り口?
とにかく高いんだよね、と思いっきり乱暴な理解をして、正しく理解しようと思ってなかった。
ある本を読んでいたところ、成層圏が登場。
「地上から、おおよそ10kmから50kmの範囲が成層圏で、大気が安定していることから飛行機はこの空域を飛ぶわけですが、、、」
おじさんはふと空を見上げた。
10kmって走ったら1時間の距離、歩いても2時間くらいの距離じゃね?
慌ててGoogleさんに質問。
宇宙がどこからは難しい話だけど、スペースシャトルは地上120kmから大気圏突入としているよ。おおむね地上から100kmを宇宙空間と言ってるよ。
100kmってウルトラマラソンで走ったり、長距離ウォーキング大会で歩く距離じゃね?
宇宙、近くね?
初めて知った、ではない。
知っていたことが、急に「実感」に変わった。
飛行機乗ってるときに地上千何メートルを飛行中ってみて、「ふーん」。
ISSが地上400kmくらいにいるって聞いて、「ふーん」。
それぞれ聞いたことあるし、何なら知識として知っていたんです。
学校でも習っていたでしょうし。
でもその時には「ふーん」だった。
それが、おじさんになって、マラソンを走る経験をして、10kmが自分の中の身近な尺度として定着。
そのうえで成層圏の話を読むと、急に実感が伴って。
近くね?
知識を体感に変えるには、自分の中に体感を伴った尺度がないといけないんだなー。
なんてことを思ったなーって、子供と公園で遊びつつ思い出す。
尺度の大切さって、子供の体験を増やす大切さに繋がるっているのかもしれない。
目の前の娘が、冬の芝生の上で前転して草だらけになる体験も。お父さんもやってー、と言われて、おじさんが芝生だらけになるのも、意味があるのかもしれないし、ないのかもしれない。
なんの尺度になるかは分からないけど。