人口の70%に合う、市販靴の限界
「足に合った靴を履いて、よく歩いてくださいね」
医師が患者さんによくかける言葉です。
歩く事で得られる健康のメリットは多く、とくに
肥満、高血圧、慢性の関節痛、糖尿病の方にとって重要となってきます。
しかし、悩みが増えるほど難しくなってくるのが
靴選びです。
自分や症状にあった靴があると歩くのが楽になります。
しかし、足やカラダに合っていない靴を選ぶと歩くのが大変になるだけでなく、特定の筋肉や関節に負担をかける原因にもなってしまいます。
自分にあった靴を探すというのは案外難しいものです。
さらに、その難易度を上げているのが
足にあった靴が必ず売られているとは限らない
という問題です。
靴作りはまず、足の形にそった木型を作ります。
それに合わせて靴が作られていくのです。
そして、大量生産される靴は
多く売るために、売れるために
平均的な木型で靴を作っていく傾向が強い。
多くの靴は「平均的な木型」から作られます。
一般的に、靴のメーカーは人口の70%に合う形の靴を作っていると言われています。つまり、30%の人には合わない可能性が高いのです。
※外反母趾用など足の変化に対応!と謳う靴を最近よく見かけます。
しかし、外反母趾の程度は左右の足で異なっている方が非常に多く、個人差も大きいです。いくら外反母趾用と謳っていても、左右形の異なる足に左右それぞれあった形の靴を見つけるのは非常に難しい。※
これが市販靴の限界です。
靴を分類分けすると大きく3つに分けられます
1 一般の市販靴
2 オーダーメイド
3 加工のしやすい靴
1は一般的な靴で、足に問題がない人におすすめ!
2は医療用であったり履き味を求めて作られる靴です。
1から制作をするので高額になりやすいのですが、様々な悩みや希望に対応しやすいという特徴があります。病院で作る整形靴もそうですが、世間的には花田優一さんが有名でしょうか。
3 加工のしやすい靴
取り外しのできる厚い中敷きを足や症状に合わせて加工したり、
靴底や靴の中を加工する事で市販の靴であってもお悩みに対応できる
ようになっているのが3です。
これは、わたしが主に扱っている靴です。
一足の靴でも加工をすることで様々な人の足に合わせる事ができるので
かゆいところに手が届く系の靴です。
市販靴がどうしても合わない!
という方は、市販の靴と中敷きを加工調整してくれるお店を探されると良い出会いがあるのかもしれません。
こばでした!
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