今回は漫画編 芦原妃名子先生
最近は読んだ本の感想を書くのにハマってるけど、今回は漫画編。
物語はここから始まり、杏を中心に12歳から26歳までの14年間の軌跡を辿る物語。
母の自殺をきっかけに、杏は何度もそのトラウマに負けそうになるけれど、それでも強く生きようとする姿に目を離せなくなって、続きを楽しみにしていた当時の私。
少女漫画を読んでいたつもりが、我が子を残し突然の自殺と言うストーリーが、あまりにも残酷で衝撃だったことをよく覚えている。
この作品のファンの人はもちろんたくさんいるはずで、色んな人がこの作品の感想を綴っているのを見たら、
杏は色んな男にフラついてブレブレだ。
こんな意見もあった。
自分にはその感想はなかったけれど、読み返してみると、大悟と付き合ったり、またまた幼馴染の藤くんと付き合ったり、佐倉(婚約者)と婚約したり....
まあ確かにそうも見える。
でも10代の精神が不安定な状況で、誰かに縋りたくなる気持ちも、優しくしてくれる人のもとにいたい気持ちも共感できる。わかる.......
ドラマ化も映画化もされたけど(ヒット作すぎ)
おばあちゃんの存在感が
子供の頃に触れた作品が、年を経てまた違った視点で楽しめる事がすごくいい。
芦原先生の作品は世に出ているものは全て網羅したけれど、主軸となるキャラクターがどことなくいつも闇を抱えているところと、人間の感情描写が苦しいほど繊細な所が好き。
「セクシー田中さん」
でも、めちゃくちゃ可愛いくて人生勝ちゲーにしかみえない朱里にだって人知れず抱えているものがあったり。進吾とか絶妙すぎてもうほんと絶妙!!いるよね!!あーゆうの!#語彙力
漫画だけど、小説を読んでるかのような満足感とボリュームと、言葉のチョイスが繊細なところが大好きな作家さんでした。
まだまだ芦原先生の作品が読みたかったしセクシー田中さん完結まで見届けたかったよ...
あと短編の蝶々雲が結構好き。
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