「美」を国家プロジェクトにする意味(ルーマニア)
私はかつて『ジェロビタール』(GERO(老い)VITAL(生命力))という化粧品と仕事で出会いました。
幾度か研修を受けて、その化粧品を学びました。
それはルーマニア発祥の化粧品で、聞けば聞くほど興味深い
ルーマニアの“秘密”の美容の歴史がありました。
社会主義時代(1945-1989)のルーマニアでは
美を国家プロジェクトとして取り組んでおり、
老人病学と加齢学の母といわれた故アナ・アスラン博士がジェロビタールの開発にあたったのでした。
私が当時とても興味をもったのは、この国の「美」の国立病院に
通っていた世界中の名だたる歴史的な方々でした。
チャップリンや、マリリンモンロー・・・マイケルジャクソン・・・
私自身は、ルーマニアの国立病院には、行ったことがないのですが、
以前ロシアに仕事で行ったときに、
ルーマニアの国立病院と同じように、美容を中心としたとても大きな国立病院施設がモスクワにあり、仕事をご一緒していた関係で中に入れていただきく機会がありました。
いくつかの施設を見せていただいたのですが、社会主義時代からの建物に入ったとたん、なかなかの緊張感に包まれまれたのを覚えています。
ルーマニアの国立病院もこんな感じかと想像してみたりして。
室内の雰囲気のせいなのか、照明のせいなのか・・・、
ちょっと、帰してもらえなかったらどうしようと不安にさえなりました。
建物の雰囲気がそうさせるのかしら?
私が見せていただけた施設は、ほんの一部でしたから
きっと、もっと奥に美の秘密が隠されていたのだと思います。
(ロシアについては、また別の機会に書こうと思います)
不老不死への願いは、私たちの価値観とは違う意味があるのかもしれません。
普段触れることのない、社会主義国家が考えていた美容の研究や歴史など
こんな世界があるのかと知るきっかけになった化粧品との出会いでした。