もう一度観たい夢のような映画【ブレンダンとケルズの秘密】
皆さまこんにちは。
暑くて寝つけないもので、何かちょっと映画でも観ようかと、
Amazonプライムビデオで検索した結果、
ドンピシャリの作品に出会ってしまい、朝になってしまいました。笑
同じ監督の、二作品を続けて観てしまったので…
ときは9世紀のアイルランド、
主人公の少年ブレンダンは、叔父の院長や、修道院の仲間と共にケルズ修道院で暮らしています。
彼らの本来やりたいことは美しい「本」をつくることなのに、各地を襲う残虐なバイキングからの襲来に備えるため、
毎日、修道院を囲む塀の工事に追われています。
●世界観が美しい
アイルランド…
ヒースの丘、切り立った崖、妖精の国、
誇り高く、少しさみしく、神秘的…
私のアイルランドのイメージです。
キリスト教が伝来する以前、アイルランドにはそもそもの神々がおられ、神話となって残っています。
トゥアハ・デ・ダナーン一族や、彼らが移住したとされる常若の国ティル・ナ・ノーグ、英雄クー・フーリンなどは耳にされたこともあるのではないでしょうか。
日本の先住民族アイヌの人々の物語も、自然界すべてのものに神々が宿るとされていて、
その土地の生活や文化に根づいた思想には、独特のいきいきとした世界観があります。
●少年の勇敢な心と情熱
ブレンダンたちの修道院に、バイキングの襲撃から逃れてきた、スコットランドの修道士エイダンがやってきます。
本の世界で有名な彼は、昔々から受け継がれてきた「聖なる書」を持ってきました。
修道院のみんなは、伝説の書に興味津々。
「本」はこの暗い時代に光を灯すものだと、
ブレンダンも、叔父の修道院長に咎められながらも、憧れを隠しきれません。
老エイダンはそれを見抜き、なんとかその、本を書くことに対する情熱と才能を伸ばしてあげようとしますが、バイキングの襲来を恐れる修道院長は、塀の工事の方が大切だとさとします。
ついに、ブレンダンは、禁止されていた塀の外の危険な森へ…
インクの原料となる実を探しに…
叔父さんに背きたくはない優しい気持ちを持ちながら、
素晴らしいものに惹かれるブレンダンの素直さ、ひたむきさがとても魅力的です。
●色彩あふれる絵本のような映像と繊細なデザイン
もう、絵がステキ!!です。
森で、妖精のアシュリンと出会うのですが、白い髪のちょっとツンデレな彼女も不思議でいながら可愛いです。(声も可愛いです)
ワンシーンごとに、絵葉書にして部屋に飾りたいような、
森の描写は、花や鳥や木の枝の細かいところまで美しく、
襲ってくるバイキングは、大きく黒々として目だけギラギラと光って、夢に出てきそうな怖さ、
色合いも、デザインも綺麗です。
軽い気持ちでAmazonでレンタルしましたが(30日間は見放題)何回も観たいことを考えると、購入しても良かったかなと感じます。
アイルランド出身のトム・ムーア監督。
こちらの作品も素晴らしいです。
アザラシの妖精セルキーに関わる物語です。こちらは音楽も聴きどころです。
「ブレンダンとケルズの秘密」「ソング・オブ・ザ・シー」両作品とも、アカデミー長編アニメ映画賞にノミネートされています。
本や漫画でもそうなのですが、その世界に浸りたくて、何度も読み返すために、本棚に常備しておく作品があります。
この映画たちは、私にとってそのような作品のひとつとなりました。
出会えて良かった!
観過ぎて朝を迎えてしまったとはいえ!笑
皆さまもぜひ一度観て観てください。
最後までありがとうございました。
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