なぜ日本のICT教育はこんなに遅れているのか|ICTと社会
場当たり的な9月入学論議より、むしろ学校に登校しなくとも授業が進められるリモート教育、ICT教育を充実させるべきで、9月入学論議はその不備や遅れから目をそらさせるためではないかとさえ思える。
ICT教育システムは学校により相当な格差があるだろう。うちの娘は3月で私立大学を卒業したが、娘の母校では4月以降もリモートでほぼ問題なく授業が行われているそうだ。もちろん全授業ではなく、資料配布による自学自習やレポート作成など、カリキュラム的にはかなり変更されているようだが。
大学であればそういったことは充分可能だろうが、やはり問題なのは公立の初等教育だろう。コロナ休校中の小学校の先生が、今さらながらビデオ教材を必死に手作りされている報道を見て、なんでこんなことにと涙が出そうになった。
これは教育行政の怠慢とリーダーシップの欠如ではないかと思う。世界屈指のICTインフラがあり、昔に比べて業績は低下したとは言え、高い技術力を持ったエレクトロニクスメーカーも多数ある。
昨年、沖縄県・与那国島などで遠隔学習塾サービス「東大NETアカデミー」を運営し、高い成果を上げておられる株式会社フィオレ・コネクションの松川來仁社長のお話を伺う機会があり、とても感銘を受けた。
https://www.fioreconnection.com/todainetacademy/
こういったことが一部自治体で活用されている素晴らしい成功例があるのに、共有化されているのだろうか。
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